脳卒中(※1)及び脳腫瘍に係る医療は、昨年11月に策定された鳥取県地域医療再生計画(※2)にも位置づけられているとおり、また、県東部において唯一の救命救急センターを有する中央病院の重要な役割であり、今回、3テスラMRIを増設することにより、脳卒中等の疾患について早期発見・早期治療を図る等医療体制の充実を図る。
※1 脳卒中について
脳卒中は、がん、心疾患に次ぐ死亡原因の3位(厚生労働省大臣官房統計情報部「平成21年人口動態統計」)であり、また、寝たきりとなる原因として第1位(平成13年版厚生労働白書)を占める。今回要求するMRIは、解像度が高く、脳卒中の超急性期診断に優れていることから、脳卒中による死亡の回避はもとより、完治や後遺症の軽減が図られ、このことにより社会全体の医療費や介護費の抑制につながり県の医療政策に寄与するものである。
※2 鳥取県地域医療再生計画について
平成23年11月に策定された鳥取県地域医療再生計画において、中央病院は脳卒中及び脳腫瘍の治療体制を充実させることが圏域の医療政策上の必要と位置付けられている。なお、同計画の具体的な施策に今回要求する3テスラMRI増設は盛り込まれていないが、現状において早期発見・早期治療を可能とする同機器の整備は、医療体制の充実(一層の救命と後遺症の軽減)を図る上で不可欠である。
なお、現在、県内で3テスラMRIを保有しているのは、鳥取大学医学部附属病院のみであり、東部圏域は未整備であることから、今回、同レベルの機器を中央病院に整備することにより、東部圏域における脳卒中等に対する医療体制の充実が図られる。