平成23年度に実施したバイシクルタウン推進事業で浮き彫りになった走行環境などのハード面、交通ルール等のソフト面の課題に対応するため、専門家等の意見を伺い、日常の移動や観光振興に自転車を広く活用するため「バイシクタウン構想」を検討するとともに、県民・企業等が通勤手段等に自転車の利用が促進されるよう、補助を行う。
また、県内の自転車利用機運を盛り上げるため、県内で行われるサイクリングイベント等の支援を検討する。
本県全体の温室効果ガス排出量は、1990年と比較して微減傾向にあるが、部門別にみると運輸部門では増加傾向にある。なかでも運輸家庭部門は、1990年からの増加が特に大きく、2020年までに国の温室効果ガスの削減目標(1990年比マイナス25%)を達成するには、県民のライフスタイルの転換が不可欠である。
運輸部門における温暖化対策の一つとしてモーダルシフトがあり、戦略的に推進していく必要があるが、本県では次のような課題がある。
- 自動車に依存したライフスタイルが長く定着
- マイカー通勤等で主な代替手段となる公共交通機関は、努力はしているが代替手段としては充分でない。また公共交通機関と他の交通手段との連携も、まちづくりも含めた交通政策全般の課題のひとつ。
- 天候が変わりやすく、降雨・降雪が多い気候風土であること
- 自転車等の走行環境整備が不足(道路状況、駐輪場など)