事業内容
(高齢入院患者地域支援事業)H24新規事業
精神科病院に入院している高齢入院患者の退院を促進するため、病院内に退院支援員を1名配置するとともに、病院内の医師、看護師、精神保健福祉士等の多職種と相談支援専門員やケアマネージャー等地域の関係者がチームとなって、障害福祉サービス事業者等と連携し、退院に向けた意欲の喚起、環境調整等を実施する。
要求金額
委託料 1箇所4,748千円×3圏域=14,244千円
【事業主体】県
【財源内訳】国庫1/2
委託先 | 精神科病院 |
退院支援員
条件 | 精神保健福祉士等退院へ向けた支援や調整に係る専門職員 |
委託内容 | ○退院支援員の配置
○専門部署の設置
○地域の関係者と協働した研修、シンポジウム等の企画、調整など地域移行に向けた普及啓発の推進 |
背景
[1]精神障がい者の地域移行を促進している。
平成16年の国の「精神保健福祉改革ビジョン」により「入院医療から地域生活中心へ」という指針が打ち出され、当県においても精神科病院に入院中の長期入院患者の減少を目指すとともに、精神障がい者が地域で安心して自立した生活をおくれるように、病院からの地域移行及び地域への定着支援を行っているところである。
[2]精神科病院に入院している高齢患者が増加している。
精神科病院の入院患者数が、全体では減少しつつある一方で、65歳以上の高齢入院患者(特に統合失調症患者)は増加傾向にあり、高齢化した患者をどのように治療しケアし、退院に結び付けていくかどうかが重要な課題となっている。第3期鳥取県障害福祉計画(24〜26年度)においても、65歳以上統合失調症患者の地域移行を目標として掲げている。
[3]高齢入院患者に特化した退院支援が求められている。
高齢入院患者は、入院期間の長期化や高齢化からくる生活機能や意欲の低下等により、なかなか退院に結びつきにくいとされており、高齢精神障がい者に特化した退院支援が求められているが、現状では専門部署等を設置して対応している病院は少なく、新たに高齢入院患者の退院促進のための支援を行うことが必要である。