現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成24年度予算 の 生活環境部のアサリが住める中海の浅場環境の保全に関する研究
平成24年度予算
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:衛生環境研究所費
事業名:

アサリが住める中海の浅場環境の保全に関する研究

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生活環境部 衛生環境研究所 水環境対策チーム  

電話番号:0858-35-5417  E-mail:eiseikenkyu@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
24年度当初予算額 1,943千円 6,437千円 8,380千円 0.8人 0.0人 0.0人
24年度当初予算要求額 1,943千円 6,437千円 8,380千円 0.8人 0.0人 0.0人
23年度6月補正後予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:1,943千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:1,943千円

事業内容

1 事業の概要

中海の深場に生息するサルボウの再生に向けた共同研究(H21〜23)は一定の成果を得て今年度に終了、次年度以降は得られた成果の現場還元(漁業者等への技術移転)が行われる。

    一方、近年の中海で問題化しているのが浅場における海藻の繁茂等、生物環境の悪化による有用種の斃死である。本事業では有用種として注目されているアサリを対象に、海藻の繁茂等、生物環境が本種の生育に与える影響を評価した上で、中海の保全に係る施策(藻狩り事業等)に資する。

2 背景および必要性

近年の中海の浅場では、従来注視されてきた水環境よりもむしろ、生物環境の悪化が問題化している。
その代表が、海藻とホトトギスガイの増殖による有用種の死滅である。
こうした浅場環境の改善を目的に、海藻の刈取りが開始されたが、本活動による浅場環境の改善効果は検証されていない。
一方でアサリは商品価値が高く、有用種として注目されている反面、中海のアサリは商品サイズに至らない稚貝がほとんどである。
その背景に生物環境に起因する死亡があることが指摘されているが、メカニズムは未解明のままであり、対策が進んでいない。

3 効果

海藻除去による環境改善効果(アサリの資源回復)を具体的に示すことにより、藻刈り活動を後押しする。
アサリによる浄化力(濾過効果)が促進され水質浄化に繋がる。

共同研究機関である島根県との情報共有により、中海再生に向けた両県協働の取り組みが促進される。

4 内訳

単位(千円)
内訳
要求額
情報収集・学会参加に係る旅費
258
試薬・消耗品購入に係る需用費
1,550
情報収集・学会参加に係る役務費
135
合計
1,943

5 事業期間および経費

単位(千円)
区分
事業内容
事業費
24年度
既存情報の収集・分析
現場実験による海藻とホトトギスガイの
影響評価
生化学分析による貧酸素化の影響評価
1,943
25年度
現場実験による鳥類の補食の影響評価
結果のとりまとめ
2,000

6 共同研究機関

(独)国立環境研究所・(独)水産総合研究センター・島根県水産技術センター

7 用語説明

〔生物環境〕 生物が作り出す環境のこと。中海では海藻やホトトギスガイの被覆により、水質に問題がない水域でも貧酸素化が生じ、アサリ等が死滅することが指摘され始めた。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○H21〜23の期間、中海のサルボウ再生に向けた共同研究を島根県・島根大学等と実施した。
○サルボウは貧酸素化しやすい深場に生息するため、本種の再生のためには、まず(1)どの程度の貧酸素に耐えることができるかを明らかにした上で、(2)中海のどこで生残できるかを示すことが必要である。
○本研究では、本種が生残できる酸素レベルを明らかにし、この成果に基づき放流に相応しい場所を放流適地マップとして作成、今年度はマップの精度向上を実施中である。
○次年度以降は当所の成果を含め、共同研究で得られた成果の現場還元(漁業者等への技術移転)が中心に進められる。
○なお、H23には共同研究機関とともに一般向けの成果発表会を実施、成功裏に終えた。
○この研究を実施する中で、中海の浅場で問題化していた海藻やホトトギスガイがアサリに与える影響の評価も予備的に開始した。

これまでの取組に対する評価

○共同研究機関との情報交換の中で、アサリが分布する浅場の問題点(海藻やホトトギスガイの被覆による貧酸素化)が確認された。
○これを受けて、今後は浅場の問題に両県で取り組むこととなった。

工程表との関連

関連する政策内容

湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究成果

関連する政策目標

環境の保全・再生と活用に資する調査研究


財政課処理欄

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 1,943 0 0 0 0 0 0 0 1,943

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 1,943 0 0 0 0 0 0 0 1,943
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0