事業名：
湖山池の環境変化に備えた生物多様性・生態系評価
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生活環境部 衛生環境研究所 水環境対策チーム
トータルコスト
| |
事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト
(A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
| 24年度当初予算額 |
3,155千円 |
14,483千円 |
17,638千円 |
1.8人 |
0.0人 |
0.0人 |
| 24年度当初予算要求額 |
3,287千円 |
14,483千円 |
17,770千円 |
1.8人 |
0.0人 |
0.0人 |
| 23年度６月補正後予算額 |
0千円 |
0千円 |
0千円 |
0.0人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額：3,287千円 （前年度予算額 0千円） 財源：単県
一般事業査定：計上 計上額:3,155千円
事業内容
１ 事業の概要
湖山池を汽水湖として再生するため、塩分濃度を高めて管理する方針が打ち出され、今後湖内環境の劇的な変化が予想される。
そのため、生物多様性や生態系の変遷過程を的確に捉えて評価し、今後の湖山池の望むべき姿を目指した施策に役立つ科学的知見を提供する。
２ 背景および必要性
○背景
（１）環境基準未達成の状況が継続
（２）近年、ヒシの大繁茂、アオコやカビ臭の問題が発生
（３）湖山池会議では、東郷池並の塩分濃度で管理する方針が打ち出された。
○必要性
（１）湖山池の環境の激変に備え、生物多様性や生態系の変遷過程を的確に捉えて評価し、施策に反映させることが必要
（２）生物多様性や生態系に関する評価手法が確立されていない。
３ 効果
水門開放が湖内環境に与える影響を見極め、生物多様性・生態系が望まれる状態に近づいているのか検証・評価することができる。
４ 内訳
単位（千円）
内訳 | 要求額 |
| 備品購入費 | ６６４ |
| 旅費 | ２８０ |
| 需用費 | ６５０ |
| 役務費 | ２２５ |
| その他の物件費 | １，４６８ |
合計 | ３，２８７ |
＊モニタリング項目は関係部局で役割分担等について調整済
５ 事業期間および経費
単位（千円）
区分 | 事業内容 | 事業費 |
２４年度 | ○水質の面的把握
○ヒシの生育変化の状況把握
○有機物循環の把握
○水質、底泥、生物等の関連情報整理
○生物多様性・生態系の情報整理 | ３，２８７ |
２５年度 | ○水質の面的把握
○水質、底泥、生物等の関連情報整理
○生物多様性・生態系評価手法の検討 | １，８００ |
２６年度 | ○水質の面的把握
○水質、底泥、生物等の関連情報整理
○生物多様性・生態系の評価 | １，８００ |
６ 共同研究機関
現在、国立環境研究所等との共同研究にて、全国の湖沼における「湖沼の生物多様性・生態系評価のための情報ネットワーク構築」課題に取組中（平成２３〜２６）。本研究ではここで得られた手法を活用し、全国の湖沼における生物多様性・生態系と比較しながら評価することができる。
○共同研究機関
国立環境研究所、東京大学等
７ 用語の説明
○生態系
一定の場所にすむすべての生物とその環境を、物質循環とエネルギーの流れに着目して１つのまとまりとして捉えたもの
○生物多様性
生物の豊かな個性とつながりのことをいい、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性があるとされる
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
従来の個別の現象だけでなく、特に生態系に視点を置いて湖山池の汚濁機構の究明に取り組み、以下の知見を得た。
○湖山池の生態系の変遷を明らかにし、生態系回復目標を検討
→目標
・昭和３０年代以前の豊かな生物資源の回復
・アオコ発生やヒシ大繁茂を抑制
○近年の汚濁機構の主な要因の解明
→ヒシの繁茂が近年の湖内水質悪化の１要因となっている
・ヒシの繁茂が貧酸素化を引き起こし、内部負荷増大の原因となる
・ヒシが生育できない塩分濃度を検証
→アオコ形成とカビ臭発生の主原因は異なっている
・アオコ形成プランクトンは主にミクロキスティス属、アナベナ属
・カビ臭発生プランクトンはプランクトスリックス属
→カビ臭原因物質の魚類への移行経路
・直接または底泥を介した経口摂取により魚体へ蓄積
・湖水と魚体のカビ臭発生にタイムラグが起こる可能性あり
→カビ臭プランクトンの増殖特性
・水温２０℃以上で増殖可能で、３０℃付近が増殖適
・現在の湖内塩分濃度は生育可能な範囲
これまでの取組に対する評価
○これまで水質汚濁要因として扱われていなかったヒシの繁茂について、水質汚濁の１要因となっている科学的知見を得た。これについて機会を捕まえて情報提供を行った。
・分野別研究会（平成２２年１２月）
・鳥取県公衆衛生学会（平成２３年７月）
・常任委員会資料（平成２３年９月）
・衛生環境研究所所報（平成２２年度版）
○研究会を通して、生物多様性・生態系評価に関する共同研究を着手することができた。
工程表との関連
関連する政策内容
環境の保全・再生と活用に資する調査研究
関連する政策目標
湖沼の水質浄化や環境の保全・再生に資する研究成果
財政課処理欄
要求額の財源内訳(単位：千円)
| 区分 |
事業費 |
財源内訳 |
| 国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 前年度予算 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| 要求額 |
3,287 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3,287 |
財政課使用欄(単位：千円)
| 区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
| 計上額 |
3,155 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3,155 |
| 保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
| 別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |