(1)目的
鳥取県産米のブランド化、生産農家の所得向上を図るため、農業団体、生産組織等が取り組む以下の活動を支援する。
・新品種の導入促進及び栽培技術の早期普及による収量、品質の向上
・地域こだわりの米づくりの取り組み強化と販売促進
(2)背景
・近年の米価下落、過剰基調、米先物取引の試験上場等、販売環境が激変する中で、生産農家の疲弊感が強まっている。
・温暖化により高温登熟障害が増加しており、特に22年産米は夏の猛暑による品質低下が著しく、1等米比率が大幅に低下。
・本事業で推進してきた新品種「きぬむすめ」は、22年の猛暑下でも1等米比率が顕著に高く、温暖化に対応した品種として一層期待される。
・県内では有利販売を目指し、様々な特徴ある米づくりの取り組みが始められている。
1等米比率の推移(単位:%)
| H18 | H19 | H20 | H21 | H22 |
うるち米全体 | 67 | 67 | 74 | 86 | 19 |
コシヒカリ | 61 | 61 | 67 | 88 | 12 |
きぬむすめ | - | - | - | 95 | 79 |
(3)課題
・高温下でも高品質、多収量な「きぬむすめ」等の新品種の早急な作付拡大。
・地域で取り組まれているこだわりの米づくりの技術確立による収量・品質の安定化と販売促進。