これまでの取組と成果
これまでの取組状況
22年度までにホームページの全面リニューアルや多言語による生活情報等のメールマガジン配信などを行ってきており、情報発信能力の充実を図るとともに、日本語クラスの入門編から上級まで幅広く全県的に開設するなど、外国出身者の語学レベルに合わせて実施してきた。また、平成22年度より、「医療通訳ボランティア」の養成講座を実施し、54名(平成23年10月末現在)の登録者があるが、フォローアップ講座により資質の向上を図りながら、要請を受け派遣を行っている。
子供を対象とした異文化理解講座は、22年度に「こどもの国」と共同で実施し、財団の存在を全く知らない方に周知することができた実績から、23年度は一般募集型講座を引き続き開催するとともに、出前講座の拡充を図り、学校等へ売り込みをかけた結果、派遣要請の増加につながっている(H23は予定7件を大幅に上回る21件の応募あり)。
その他、一般県民の意識啓発を目的とし、異文化理解を促進するための、国際交流フェスティバルの支援、多文化共生出前講座等を実施。多文化共生出前講座は、人権学習やPTA等教育関係機関からの依頼が多く、外国出身者が講師として実体験を語ることで反響の大きい事業であり、派遣要請も微増傾向にある。
これまでの取組に対する評価
多言語メールマガジンは登録者数が増加傾向にあり、医療通訳ボランティア派遣についても在住外国人の中でクチコミで広がり、派遣要請は微増傾向にあるなど、着実に成果に結びついている。また、派遣内容も東部中心から中部の長期・継続的な要請が増加するなど変化を見せている。
ただし、医療通訳ボランティア登録者が引越し等の理由で減少していることから、引き続き養成講座を実施する必要がある。
子どものための異文化理解講座および多文化共生出前講座は、利用者である学校や公民館等の教育関係機関への売り込みの結果、講座の存在がある程度浸透してきて申込が増加しており、要望に十分対応していく必要がある。