事業の概要
平成22年3月、湖沼水質保全特別措置法に基づく「中海に係る湖沼水質保全計画(第5期)」が策定され、河川直接浄化対策のひとつに「旧加茂川の藻刈り」が位置づけられたことを受け、河川愛護月間の行事として、鳥取県、米子市、住民等(NPO法人、自治会、一般市民、商店街等)が連携・協力して事業を実施する。
・ゴミ拾い:ボランティアによる。
・藻刈り体験:米子市中心市街地に近い区間をボランティアによる 藻刈り、及び、ボート上の藻刈り体験を行う(藻取り)。
・藻刈り作業:藻が繁茂した上流部を業者請負にて実施する(藻取り〜運搬)。
藻刈り体験の概要
実施時期:7月(河川愛護月間)
参加対象:一般(小学生以下は保護者同伴)
公募人数:50人程度を目標とする。
公募方法:公募(新聞記事・テレビ放送・ラジオ放送・ホームページ 掲載)
加茂川の中に入ったり、ボート上から熊手等の器具を使い藻を刈り取る。
事業の背景
・米子市の中心市街地を流れる加茂川では、繁茂した藻にゴミが溜まるほか、切れた藻が中海に流入して水質汚濁の一因になっている。
・旧加茂川の水面を利用する遊覧船や河口部で運行する屋形船には多くの県外客が利用しており、米子市観光の目玉となっているが、藻に溜まるゴミや、切れて浮遊する藻が美観を損ねるなどしており、苦情が寄せられている。
・流れ出る藻が漁網にかかるため、漁業関係者からも苦情が寄せられている。
・環境に対する県民の関心は年々高まっており、旧加茂川でも「加茂川を美しくする連絡協議会」が結成され、加茂川の環境美化に取り組んでいただいてはいるが、会員の大半が高齢者であることから、重労働となる藻刈りは行っていない(鳥取県での実施を要望)。
・中海の水質保全に対する県民の期待が高まっており、一昨春、中海に係る湖沼水質保全計画(第5期)が策定され、取り組むべき水質保全対策として、旧加茂川の藻刈りも位置づけられている。
目的・効果
・河川管理者と地元が連携・協働して、藻刈り体験を行うことにより、河川の美化のみならず、県民の河川愛護意識を醸成し、鳥取県が推進する、土木ボランティア拡大や、地域の賑わい創出の効果も期待できる。
・今後は、米子市又は地域主体で藻刈り体験事業を実施する体制作りを行う。
所要経費
業者請負工事による藻刈り・藻収集及び運搬費(約1.5km)
C=1,600千円(1,600)
藻刈り体験標準事務費
C=250千円(189)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成20年度及び平成21年度において、鳥取県・米子市・ボランティア独自で活動に取り組んできた。
また、平成23年度は鳥取県、米子市、住民等(NPO法人、自治会、一般市民、商店街等)が連携・協力して事業を実施した。
これまでの取組に対する評価
ボランティアが地域の活動に取り組むようになり、水質浄化が図られた。