平成23年9月2日(金)から4日(日)にかけて鳥取県を縦断した台風12号に伴う豪雨により、伯耆町丸山地内の佐陀川河道内に約100,000m3の流出土石が堆積した。
堆積土石については、速やかに撤去する必要があるが、土石量が多大であり、搬出先に苦慮している現状である。
堆積土石撤去による流下断面確保を図るとともに、堆積土石の建設資材として有効利用促進を図るため、土石材料を利用する調査研究を行うことが効果的である。
堆積土石を建設資材として有効利用していくには、用途に応じた品質が確保されていなければならず、公共事業で積極的に使用していくため、材料品質の確認や用途の研究が必要となってくる。(排水不良農地への活用も品質によっては利用できないなど、用途に応じた品質が求められる。)
これらのことを踏まえ、(財)鳥取県建設技術センターと県内の研究機関(鳥取大学)や鳥取県コンクリート製品協同組合などの関係団体との調整及びマネジメントを行うことにより、佐陀川堆積土石の有効利用促進を図る。
◆全体事業費 C= 6,359(千円)
(内訳)
・各種骨材試験・評価業務 C=4,824(千円)
・共同研究業務 C= 1,535(千円)
【年割計画】
平成23年度 670(千円)
平成24年度 5,689(千円)
◆業務期間 平成23年12月〜平成25年2月
◆下記内容の業務を実施し、佐陀川堆積土石の有効利用促進を図る。
1.関係機関協議
実施計画策定、現地踏査、採取位置選定
2.試験用試料採取
採取地の選定、試料の採取、分取、積込、運搬、荷降ろし
3.技術センター各種骨材試験
各種試験用試料作製、コンクリート用骨材試験、路盤材料試験、路床・埋戻し材試験
4.共同研究業務
共同研究用試料作製、大学実験(各種フレッシュ性状試験、各種強度試験等評価試験)
5.結果とりまとめ