○日野地域は古くから「たたら」製鉄が盛んで、全国でも有数の産地。最盛期には全国の和鉄生産量の4割以上を鳥取県産が占め、日野地域の産業形成や住民生活のみならず日本の近代産業振興に貢献した。 「たたら」は鳥取県が誇れる歴史的遺産である。
しかし、「たたら」製鉄の衰退とともに、今や日野地域の「たたら」の歴史は忘れ去られかけ、住民の関心はなくなった。
○近年、この「たたら」の歴史を顕彰し、それを学び広めることによって、地域の誇りを取り戻し、地域の活性化を図ろうという動きが民間の有志に起こり、たたらの楽校開設や小説TATARAが発刊された。
○「たたら」の魅力を発信する様々な取り組みが行われているが、地域住民への広がりや浸透は不十分で地域的な盛り上がりに欠けており、光が当たることなく埋もれてしまう懸念がある。
○地域住民に「たたら」の大切さが理解され、住民の主体的な運動に広がり、特産品づくりやたたら遺跡の保存・活用、遺跡等の調査研究、観光資源としての育成などの特徴的な広がりのある活動につながる。
○住民が主体となった活動の広がりとなり、地域の誇りを取り戻すことができる。
○日野郡の観光メニューが充実し、日野郡の交流人口がふえる。