1 事業概要
鳥取情報ハイウェイ網等県内の情報通信基盤の整備は急速に進んでいるが、国内外からの来県者が自由に利用できる環境は整っていない。観光情報をはじめ県内各地域の魅力を発信する大容量コンテンツ等を利用しやすくして、来県者へのサービスを向上させるため、多くの携帯情報端末に標準装備されている無線LANを活用して無料でブロードバンド環境が利用できるアクセスポイントを普及するもの。
平成24年度は国際マンガサミット関連施設について試行的に整備を行うとともに、「まんが王国とっとり応援企業・団体」を対象に整備を希望する企業等への支援を行う。
【無料アクセスポイント整備及び支援対象施設】
機器導入費のみ県が負担し、維持に要する費用は施設管理者 が負担
≪マンガサミット関連施設 6施設25箇所≫
米子コンベンションセンター、砂丘事務所、白壁土蔵群(赤瓦1号館、10号館)、青山剛昌ふるさと館、水木しげる記念館、水木しげるロード
≪その他 50箇所程度≫
設置を希望する国内外の集客が見込まれる施設・企業
【セキュリティ対策】
サイバー攻撃に悪用されたり、青少年が有害情報に接触するのを防止するため、簡易な認証(メールアドレス登録、時間制限等)を一元的に行うとともにフィルタリングを設定するための認証基盤を整備する。
また、認証用画面を活用して、マンガサミットや観光情報等の発信を行う。
2 所要経費
(1)アクセスポイント整備に要する経費
≪整備費用≫(機器導入・設置)
1)マンガサミット関連施設への整備
@50千円×25箇所=1,250千円
(マンガサミットに併せて迅速に整備するため県が実施)
2)「まんが王国とっとり応援企業・団体」への整備支援
@50千円×50箇所=2,500千円
≪維持管理費用≫(プロバイダ契約・回線使用・保守経費)
@1万円×10月×10箇所=1,000千円
(施設管理者が負担。
県の指定管理施設(米子コンベンションセンター)のみ別途計上
(2)認証サーバ整備に要する経費
≪構築費用≫
一式3,334千円
≪ソフトウェア保守費用≫
一式339千円(10月)
合計8,423千円
3 その他
(1)鳥取県情報通信技術利活用戦略策定委員会での検討状況
有識者、市町村職員、専門家等からなる委員会を立ち上げ、無料アクセスポイント設置の必要性、設置場所、費用負担のあり方、利用ルール、コンテンツ等について検討中。2月をめどに方向性をとりまとめる予定。
【無料アクセスポイント設置の考え方】
来県者の動線から情報収集が想定される箇所に設置することを基本とする。
○ターミナル施設:鳥取空港、米子空港、鳥取駅、倉吉駅、米子駅、境港駅、境港国際ターミナル、道の駅 等
○観光集客施設:夢みなとタワー、みなとさかい交流館、梨記念館、こどもの国、響きの森、とりぎん文化会館、倉吉未来中心、米子コンベンションセンター、布勢総合運動公園、国際交流センター、大山寺周辺、水木しげるロード、赤瓦、市文化ホール 等
(2)他自治体の事例
・岡山県:県が16の県施設、4の市施設でアクセスポイントを整備し、サービス提供中
・広島県広島市:市が平和記念公園、平和大通り等一帯でアクセスポイントを整備し、サービス提供中
・千葉県浦安市:市が商工会議所と連携し、市内全域にアクセスポイントの整備、働きかけを行い、一部サービス提供中(3年間で市内2000箇所目標)
・福岡県福岡市:市が市所管の施設への整備、民間施設への整備の働きかけを検討中
・鳥取市:市が市所管の主要観光施設を中心に整備を検討中(来春サービス開始予定)