【要約筆記とは】
・要約筆記とは、手話とともに聴覚障害者への情報保障手段の一つで講演など話されている内容を要約し文字として伝える「通訳」業務のこと。速く正確に読みやすく私感を含めず、という原則があり、一般的な要約筆記知識・能力のほか、パソコンでは確実なタッチタイピング能力、PC、ネットワーク・専門ソフトに対する知識も要求される。筆記者の資質として守秘義務の厳守が要求される。
・会場や機材の条件などによって異なるが、「手書き」「パソコン」(PCをプロジェクタに接続し情報をパソコンにテキスト入力、スクリーン上に提供する)「OHP」(オーバーヘッドプロジェクタを用いてロールと呼ばれる巻物状のHPシートに、フェルトペンで文字を書き、それをスクリーンに映し出す)などの形態がある。
・2人1組で通訳するが、派遣業務にあたる際は筆記者への身体的負担が大きいため手話と同様、交代が必要であり、4人1組で派遣されることとなる。
・一般的に、聴覚障害者は手話で会話ができるとの認識が多いが、とりわけ中途失聴者や難聴者は実際には手話で完全なコミュニケーションをとれる人の数は多くはなく、そのため言語を文字として理解できる要約筆記は情報保障の手段としてニーズが高まっている。
≪本県の要約筆記奉仕員の派遣要請状況≫
平成24年度7月末現在 (※括弧は23年度7月末)
派遣件数:26件 (11件)
派遣者延べ人員:63名 (31名)
派遣者実人員:27名・東部11名・中部1名・西部15名
(15名・東部6名・中部0名・西部9名)