○東郷池におけるヤマトシジミの漁獲量・漁獲高は、年間およそ200トン・2億円であり、本県湖沼における内水面漁業の主要な資源となっている。湖山池においても、新たなヤマトシジミ資源の創出に向けた取り組みが進められているところである。
○一方、県内河川においても、河内川の河口(鳥取市気高町)などでヤマトシジミが採れることが知られており、県内漁業者から、これを積極的に増殖しながら漁業資源として活用していくことはできないかという希望が寄せられている。
○河川河口域におけるヤマトシジミ漁場の整備を検討するためには、漁業関係者の意見をよく聞いた上で、まず当該河川の現況調査(底質、水質(塩分、溶存酸素濃度等)、シジミの生息範囲・分布密度等)が必要である。
予算額:2,798千円
(1)アユ資源生態調査
●河川の重要魚種であるアユの資源状況を把握し、資源回復プランの効果を検証するとともに、不漁対策を検討する
【調査内容】3河川において以下の調査を実施
○遡上数目視調査
○流下仔魚数の稚魚ネット調査
○標識放流調査
○天神川漁場環境調査
○付着藻類調査
(2)渓流魚人工産卵場造成試験
●遺伝的多様性に配慮した放流に頼らない増殖手法を推進するため、千代川漁協、天神川漁協と協働で渓流魚の人工産卵場を造成し、産卵効果を検証
●ミトコンドリアDNA分析による在来個体群の生息域推定を行い、在来魚保全ゾーンとしての活用や、人工産卵場造成推進のためのデータとする
事業実施主体:県(栽培漁業センター)