○ハタハタの産卵場を有する江原道では、漁獲量の減少が続いたことから、近年漁獲制限など資源管理の取組みを行っているほか、現在、産卵場となる藻場の造成事業の検討が進んでいる。
○鳥取県の重要魚種であるハタハタは、韓国沿岸で生まれたものが回遊してきたものと考えられており、韓国側における資源回復の取り組みは、鳥取県のハタハタ資源にも良好な効果を生じる可能性がある。
○一方で、日本では既に秋田県等が産卵場造成を含むハタハタ資源回復の先進的な取組みを行っており、多くの知見を有していることから、江原道が行うハタハタの産卵場造成・資源回復の取組みに鳥取県も参画することは、両県・道にとり大きなメリットが期待できる。
○水産振興局では、江原道との友好交流の一環として平成9年から日韓水産セミナーを相互開催しているが、本年度の会議の際、両国の共通資源であるハタハタについて、「産卵場造成の共同事業化を視野に入れた情報交換・共同研究を検討してはどうか」と提案を行ったところ。
○これに対し、江原道環東海出張所長も「鳥取県と江原道の交流の中でも初めての試み」と賛同の意を表明されたことから、両県道の友好交流の新たなステップとなる国際共同事業について、江原道とともに検討する。