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平成24年度予算
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農業試験場費
事業名:

水稲新品種育成試験

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農林水産部 農林総合研究所農業試験場 作物研究室  

電話番号:0857-53-0721  E-mail:nogyoshiken@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
24年度当初予算要求額 1,995千円 6,437千円 8,432千円 0.8人 0.6人 0.0人
23年度6月補正後予算額 1,297千円 7,988千円 9,285千円 1.0人 0.4人 0.0人

事業費

要求額:1,995千円  (前年度予算額 1,297千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業内容

食のみやこ鳥取県にふさわしい独自の優良ブランド品種を育成し、有利販売につなげる。さらに、新品種を知的財産として保護することにより県内農業の活性化を図る。

2 育種目標

良食味、高品質、耐病性等優良な特徴を有する品種を育成する。

    例)

    (1)地球温暖化に対応した高温登熟性の優れた品種

    (2)成熟期がコシヒカリより遅く、大規模農家の作業分散

    や、果樹農家の栽培が容易となる品種。

    (3)ひとめぼれ、コシヒカリを病気に強く改良した品種

    (4)地場産業と結びついた特色ある酒米 等

3 具体的内容

(1)交配 約30組合せ(例:コシヒカリ×病気に強い品種)
(2)固定と選抜 交配により得られたF1種子を元に播種と採種を繰り返し特性を固定化。

雑種第4世代から、熟期の早遅、玄米の品質、穂数・穂長等の特性を調査し、目標にあったものを選抜する。

 いもち病に強いものや中山間地、山間地に向く品種を得るため、それらの条件を満たす現地(3ヶ所)でも選抜

(3)新品種候補の養成 H22年に選抜した約100系統について高温登熟性・収量性・耐病性・食味等を評価する。有望な系統には鳥系番号を付与し次年度に奨励品種決定調査に供試する

4 事業の必要性

1)近年激化している産地間競争に打ち勝ち、鳥取県独自の優良ブランド品種により他県産米との差別化を図り、農家収入の安定・向上を目指す。
2)H22年のような夏の高温が激しい年でも米粒が白濁しない高温登熟性に優れた品種の育成が早急に必要とされている。

3)各県で知的財産の保護が進み、他県で開発された病気に強い等の優良な品種が本県に導入できない例がある。県内農家に不利益を生じさせないためにも県独自品種の開発が必要である。(例:新潟コシヒカリBL:コシヒカリにいもち病の抵抗性を持たせた品種)

4)試験場に求める試験課題の第1位に新品種育成があげられ、現場の要望も強い

5 事業の効果

1)鳥取県独自の優良ブランド米により県産米の有利販売と県内農家の収入が向上する。
2)優良ブランド品種を作り出すことにより、他県に対して鳥取県のイメージアップが図られ、農産物を始めとした多面的な経済効果が期待される。

3)耐病性品種の育成により、農家の省力低コスト化、減農薬・有機栽培が可能となり、食のみやこ鳥取県にふさわしい安全・安心な農産物が生産される

6 事業実施期間

昭和43年〜継続

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<政策目標>
良食味、多収、加工適性等の特徴を有する水稲品種の育成・選定を行うとともに、有望系統を品種登録申請

<品種登録>
 「おまちかね」
  H8年登録、良食味中生奨励品種 
梨と収穫時期が重ならないことが良いと果樹農家を中心に県内に61ha(H20)作付けられている。

 「とりの泉」
  H20年登録。H21年度はカレー用品種としての可能性を試験し、H22年度は寿司用としての可能性を試験している。その結果を見て今後本格普及させる予定。

「ゆめそらら」
 H22年1月登録
 コシヒカリの美味しさをそのままにしながら、ほ場で倒れにくいよう品種改良したもの。

<品種登録申請>
「鳥姫」
 H21年12月品種登録申請済み
 鳥取県の酒米を代表する新品種として期待されている。
 平成21年度は県内8酒造会社が試験醸造に取り組みH22年10月には試飲会が開かれた。

これまでの取組に対する評価

<自己分析>
 良食味米「おまちかね」「とりの泉」「ゆめそらら」、酒造好適米「鳥姫」等を育成し、県育成品種のオリジナリティ向上に寄与してきた。

<改善点>
 品種育成には長期間を要することが課題となるものの、地球温暖化への対応、良食味米や安価な米を求める消費ニーズに応えるべく、育種目標の重点化を図りながら取り組む。

工程表との関連

関連する政策内容

市場に打って出る魅力あるオリジナル品種の育成、高付加価値化技術の開発

関連する政策目標

良食味、多収、加工適性等の特徴を有する水稲品種の育成・選定を行うとともに、有望系統を品種登録申請





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 1,297 0 0 0 0 0 0 0 1,297
要求額 1,995 0 0 0 0 0 0 0 1,995