現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成24年度予算 の 農林水産部の黒毛和種肥育牛への飼料米給与試験
平成24年度予算
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:畜産試験場費
事業名:

黒毛和種肥育牛への飼料米給与試験

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

農林水産部 農林総合研究所畜産試験場 肉用牛研究室  

電話番号:0858-55-1362  E-mail:chikusanshiken@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
24年度当初予算要求額 1,964千円 14,483千円 16,447千円 1.8人 0.1人 0.0人
23年度6月補正後予算額 1,623千円 11,183千円 12,806千円 1.4人 0.1人 0.0人

事業費

要求額:1,964千円  (前年度予算額 1,623千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業内容

黒毛和牛の配合飼料は、ほぼ全て輸入穀物である(とうもろこし、麦、麦ぬか等)。この一部を鳥取県産の飼料米(粉砕もみ米)で代替し、発育や肉質を調査する。

    (試験区)(1)米30%混合 (2)米40%混合 (3)通常の配合飼料

2 背景

(1)牛の肥育は、輸入穀物に頼っているため、変動する穀物相場のため経営が安定しない。

 現在、配合飼料(58円/kg程度)より、飼料米のほうが安く(30円/kg程度)、栄養価も同等である。米の利用で経営が改善する可能性もある。

(2)米の利用の拡大に伴い、県内の作付け面積は3年間で42倍に急増した。今後も増える見込みで、需要の増加に対応できると思われる。

   H21年:10ha(52t)→ H23年:419ha(2,287t)

(3)和牛肥育では利用が進まず、1戸が自家栽培米を少量使うのみである。使用事例(肥育データ)の少なさが普及を妨げている。

【H22 県内の飼料米利用状況】(農場数)  

  乳用牛肥育 346t(3) 養豚 249t(3) 採卵鶏 174t(5)

  和牛肥育 少量(1)

3 目的

(1)和牛肥育農家の飼料米の利用を促進するため、不安感の払拭のための実証展示もかねて、試験を行う。

 和牛の肥育には2年かかり、また肉質により販売価格が大きく上下するため、未知の飼料の導入には、和牛肥育農家は特に慎重である。

(2)飼料米を手に入れるには、栽培農家と契約しなければならない(食糧法)。農家が「試しに少量を使ってみる」ことが出来ないため、試験場が給与量を明確にしなければならない。

(3)25年ほど前の数県での試験データはあるが、当時と牛の種類(系統)が大きく変わったこと、肉質のデータが乏しい等のため、参考にできない。

4 期待される効果

(1)低コスト・安定供給の国産飼料を利用することで、経営の安定と、ひいては後継者の育成が実現する。

(2)肉質の向上が期待される。米ぬかの給与によりオレイン酸(うまみ)が増加した事例あり。

(3)飼料米は食用品種に比べ栽培が容易で、堆肥の大量投入や、機械化した大規模栽培に向くため、耕作放棄地の減少や資源循環型社会を実現する手段となる。

(4)ブランド化が期待される。

※鳥取畜産農協(乳用牛肥育)の「米そだち牛」は、生協会員を中心に支持され、また一連の資源循環の取り組みは全国表彰されている。

5 要求額の内訳


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・区ごとの試験牛(3頭)が9ヶ月齢に達ししだい、肥育を始めている。
(米40%区)9月開始 (対照区)10月開始 (米30%区)2月開始予定

これまでの取組に対する評価

飼料米を嫌う傾向はなく、エサ食いに問題はないことが確認できた。

工程表との関連

関連する政策内容

自然環境と調和した資源循環システムの開発。消費者の求める安全・安心・高品質な畜産物生産技術の開発。

関連する政策目標

飼料自給率向上のための支援。資源循環型畜産の確立。





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 1,623 0 0 0 0 0 0 0 1,623
要求額 1,964 0 0 0 0 0 0 0 1,964