1 事業目的
県中部は農業どころであり、西瓜、らっきょう、梨、長いも、トマト等県の特産農産物の生産が盛んに行われている地域である。
しかしながら、価格の伸び悩みや、消費低迷、生産者の減少などの課題も抱えている。また、西瓜やらっきょう、梨のように県内外において知名度の高い農産物がある一方、長いも、ねばりっこ、トマト等知名度不足が課題となっている農産物もある。加えて、農商工連携が推進される中にあっても、農産物流通の主流は市場であり、他産業との連携が弱いのも実情である。
そこで、消費拡大の大きなきっかけとなる知名度アップを目的に、農業サイドが主体的に他産業と連携しながら、以下のように新しい食べ方の提案や農産物のPRを行う取り組みに対し支援を行う。
2 事業目的
(1)特産農産物料理コンテストの開催
・中部の特産農産物を素材(テーマ)に開催
・実施に当たっては農商工連携を図る
<例>
1審査員に商工関係者を含む。
2ホテル・飲食店等と連携しメニュー化を定着させる取り組みを進める。
(2)大学・高校等と連携した特産農産物のメニュー化
・調理コース等の授業での特産農産物活用推進
<例>
1材料提供
2生産場面の紹介や説明
3学生による食べ方提案会の開催
・学生応募による料理甲子園(コンテスト)の開催
(3)消費者等への食べ方の提案とPR
・料理コンテスト及び料理甲子園受賞料理等のレシピ化
・レシピ等をツールにした量販店等での試食販売
・量販店等と連携した消費者への料理講習会の開催
(4)事業実施期間
平成24年度〜26年度(3年間)
(5)支援期間
琴浦町ミニトマトPR実行委員会:H24年度
長いも・ねばりっこPR委員会:H24年度〜H26年度
3 事業費
(1)補助率 1/3
(2)補助金 事業費@570千円×1/3×2団体=380千円
(3)負担割合 県1/3 町1/3 事業実施主体1/3
4 背景
(1)県中部は農業どころであるが、価格の伸び悩みや、消費低迷、農産物の知名度不足などの課題を抱えている。
(2)農産物流通の主流は市場であり、他産業との連携が弱いのが実情。
(3)まずは、一度購入し食べてもらうための「食べ方提案」が重要だが、これまでは生産者側のアイデアだけでレシピ集等を作成しており、消費者やプロのアイデアが活用できていない。
(4)消費拡大のきっかけの一つである知名度アップのためには、市場へのPRだけでなく、県内外のホテルや飲食店と連携し、食べ方の提案をしていく手法が効果が高い。
(5)特に地元飲食店等との連携は、「観光の目玉である食」としての位置づけもあり、PR効果が高い上に、観光を含めた地域活性化にもつながる。