1 事業概要
若桜鉄道のサイクルトレイン化により、地域に新たな来訪者を呼び込み、地域活性化につなげる。
平成23年度 イベントとして、年1回実施(11月)
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平成24年度 曜日指定(便指定)により定例化実施
(将来的には、若桜鉄道のサイクルトレイン恒常化を目指す)
(1)ポタリング&サイクルトレインマップ作成
- 若桜鉄道及び沿線の見どころ等を紹介するマップを作成し、郡家以北の自転車販売店等で配布。若桜駅下車後にポタリング(※)を楽しむためのツールとして発行する。
- 同じ情報をホームページでも公開し、ダウンロードして利用可能なものとする。
(2)啓発イベント「サイクルトレイン」
- 若鉄サイクルトレインの周知を目的にサイクルトレインとサイクリングを楽しむイベントを実施。
※平成23年度実証実験の後継事業。
(3)地元紙等への広告掲載
- 地元紙への新聞折り込み広告等により、サイクルトレインの定例化及びイベントを周知する。
※ポタリングとは...
サイクリング用語で「気ままな散歩」の意味。
自転車に跨り、あっちの喫茶店へフラフラ、こっちの公園までフラフラと、気ままに行動すること 。 (自転車用語 Weblio辞書より)
■ 実施主体
2 目的
[メイン] 地域(若桜谷)の活性化
(付随する目的)
- 若桜鉄道の利用促進
- 歴史的遺産としての若桜鉄道の再評価
- 健康づくり文化の推進
- 環境負荷の少ない余暇の過ごし方の提案
3 事業の背景
若桜鉄道を活用したサイクルトレインの試行(単発イベント)を、平成23年度に環境立県推進課が政策戦略事業として事業化し、未来づくり推進本部若手政策研究チームが企画、八頭町商工会青年部が主催となって11月27日に実施した。
国勢調査人口速報によると、若桜町は県内市町村で最も人口減少率(H22とH17との比較)が高く(▲11.5%)、事業所・企業統計調査(H18とH13の比較)においても、事業所数・従業者数とも減少(▲約20%)となっており、若桜谷の活力は急速に失われつつある。
第3セクター若桜鉄道は、線路や鉄橋などの施設を自治体が保有し、鉄道会社は運行に専念する「公有民営方式による上下分離」をH21年度より採用し、黒字化に至っているが利用客数は減っている。(H17比▲約30%))
若桜鉄道の駅舎や鉄橋等の諸施設の多くが、国の有形文化財に登録(2008年)され、貴重な歴史的遺産として注目されつつある。
地元においても、若桜鉄道の各駅で「○○駅を守る会」のような地域住民を巻き込んだ組織の立ち上げも盛んで、これらを総括する若桜鉄道沿線活性化協議会も平成23年度に設立され、地域で「若桜鉄道」を守っていこうという機運が高まっている。
鳥取自動車道の開通により、国道29号の交通量は大幅に減少(土日で▲29%)している。
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4 事業の効果
[メイン]新たに人を呼び込み周遊させることによる、地域(若桜谷)の活力アップ
(付随する効果)
- 若桜鉄道の乗降客数の増
- 若桜鉄道の地域資源・歴史的遺産としての評価
- 県民の健康づくりに寄与
- 余暇での二酸化炭素排出量を減少