1 事業目的
航路就航3周年を迎える環日本海定期貨客船航路の更なる安定運行確保へ向けた利用促進を図るため、認知度向上に向けた取り組みを行うとともに、航路就航3周年記念事業を実施する。
2 環日本海圏航路の認知度向上のための取り組み
これまで、航路の存在を幅広く周知するため、県外企業を対象にした航路利用促進懇談会の開催、経済団体、関係企業等を境港に招き、貨客船利用の現状を視察するツアーの受入、経済関係の全国紙による広告の掲載等を実施。一定の成果を踏まえ、事業内容を見直し、来年度は航路の認知度向上を図るための広報事業のみ継続する。また、航路就航3周年を迎える環日本海定期貨客船航路3周年を記念した事業を実施し、航路PR及び利用促進を行う。
3 事業概要
○認知度向上を図るための広報事業 8,378千円
ア 国内全国紙における新聞広告
・経済関係の全国紙に全面広告を掲載
・広告料 5,000千円
イ 国内ロシア専門誌における雑誌広告
・ロシア情報専門誌の裏表紙に広告を掲載
・広告料 @63千円×6ケ月= 378千円
ウ ウラジオストク市内、韓国内における広報委託
・広報委託料 3,000千円
(臨)航路就航3周年記念事業 2,500千円
ア 記念セレモニー開催経費 500千円
イ 3週年記念キャンペーン事業委託料 2,000千円
※運航会社と連携しながら、新たな顧客確保に繋がる効果的な事業を展開
例)キャンペーン期間中の料金割引、夕食提供、ノベルティグッズ配布など
○標準事務費 950千円
4 見直し内容
(1)航路利用促進懇談会(セミナー)の開催 0千円(800千円)
⇒境港貿易振興会等が主催する境港利用促進懇談会の中で貨客船航路のPRも含めて実施
(2)境港視察ツアーの実施 0千円(790千円)
⇒境港貿易振興会等の関係機関と連携しながら、既定の経費内で実施
(3)新聞・雑誌広告、看板の設置 8,378千円(11,378千円)
ア.国内全国紙における新聞広告5,000千円(5,000千円)
⇒継続して実施
イ.国内ロシア専門誌における雑誌広告378千円(378千円)
⇒継続して実施
ウ.ウラジオストク市内における看板の設置0千円(6,000千円)
⇒看板設置を見直し、広報委託として実施
(新)ウラジオストク市内、韓国内における広報委託3,000千円(0千円)
⇒ウラジオストク市内の看板設置を見直し、より効果的な認知度向上に繋がるようウラジオストク市内、韓国内における広報を委託して実施
(4)就航3周年記念事業 2,500千円(0千円)
⇒環日本海定貨客船航路の就航3周年を記念し、記念セレモニーを開催するとともに新たな顧客確保に繋がる事業を実施
※内容等は関係機関等と協議して決定
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
◆平成21年6月29日、韓国・東海港から境港に向け、貨客船航路の正式就航を実現。併せて、関連行事の実施を行い機運の盛り上げを図った。
◆その後、現在まで定時定期性を保ち、安定的な運航が継続されている。
◆航路の周知等に向けた各種事業を重点的に実施中。
<貨物確保に向けた取組>
・利用懇談会の開催
中国地区、関西地区、四国地区
・境港視察ツアーの実施
中国地区、関西地区
<航路の情報発信>
・全国紙における広告掲載
日経産業新聞ほか
・ロシア・ウラジオストク市における看板等の設置
これまでの取組に対する評価
◆平成21年6月、予定どおり正式就航が実現できた背景として、緊急プロジェクトチームによる活動など、鳥取県による各種取組が下支えとなったものと認識。よって、その歩みを減速させることなく、継続した取組を行うことが必要。
◆延べ乗客数は平成23年10月2日時点で96千人を超え、旅客面では順調に推移している。
貨物利用については、増加傾向にあるが、ベースカーゴの確保がいまだ課題であり、来年度以降も継続して、貨物利用に資する取組を強化して行くことが必要。