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平成24年度予算
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

梨赤星病撲滅対策支援事業

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農林水産部 東部農林局 農林業振興課  

電話番号:0857-20-3552  E-mail:toubunourin@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
24年度当初予算要求額 400千円 805千円 1,205千円 0.1人 0.0人 0.0人
23年度6月補正後予算額 501千円 799千円 1,300千円 0.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:400千円  (前年度予算額 501千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業概要

鳥取市福部町で多大な被害を与えている「梨赤星病」の被害軽減対策に対して継続支援する。

2 事業内容

(1)適期防除支援事業
      事業主体 : 鳥取いなば農業協同組合福部支店
      ○発生予察
        防除適期を把握するため、ビャクシンの冬胞子及び梨のさび胞子形成状況を調査(生産部、JA、市、農林局、病害虫防除所)

      ○ビャクシンに対する薬剤防除
        胞子形成が行われる前(3月下旬〜4月上旬)の一斉防除に要する経費助成 (補助率:県1/3、市1/3)

      ○梨に対する薬剤防除
       ・発生予察に基づく防除指導 (生産部、JA、市、農林局、病害虫防除所)
       ・防除適期の広報 (生産部、JA、市)
       ・追加防除(5月・3〜4回目)に要する薬剤経費助成 (補助率:県1/3、市1/3)

      (2)品目転換支援事業
      事業主体:鳥取市
      ・ビャクシンにごく隣接した梨園に対して、ブドウ等への品目転換について助成(単市事業)
      (3)地域住民や苗木業者に対する啓発活動
      ・ビャクシンを植えている施設、所有者、住民への説明と防除の実施についてお願い (市、生産部、JA、農林局)
      ・赤星病に対する理解とビャクシンの新たな植栽を行わないよう啓発 (生産部、JA、市、農林局、生産振興課)
      ・ビャクシンの販売業者等に対する販売自粛のお願い
      (生産部、JA、市、農林局、生産振興課)

      (4)防除効果の検証
      ・2年間の防除効果の検証により既存のビャクシン類の樹種転換は必須ではないと結論。ただし、発生源に対する抜本的対策は必要と判断。 (生産部、JA、市、農林局、病害虫防除所)

3 要求額


事業内容

補助対象経費

補助率

補助金額

ビャクシンに対する薬剤防除

防除経費
(専門業者へ委託)
 730千円

1/3

(345)
244千円

梨に対する薬剤防除

3回目の薬剤経費
(10a当たり1,800円)
  468千円

1/3

(156)
156千円

合計

        1,198千円


(501)
400千円
※括弧内の数値は前年度予算額
※鳥取市も同額を助成予定
※補助対象は当該年度の生産に対する取組とし、3月下旬の防除から対象とする。
【現状】 
▼ 県内の梨赤星病は過去の撲滅運動等により大きな問題にはなってないが、近年福部町の観光梨園を中心に被害が多発している。
▼ 赤星病:中間宿主であるビャクシン類から胞子が飛散して梨に感染し、落葉、変形果を発症させる病気。収量減、品質低下を招く。

<考えられる原因>
▼ 梨園と近接して中間宿主となるビャクシン(貝塚伊吹)が植えられており、越冬胞子の発生源となっている可能性大

▼ ビャクシンが生垣として植えられている新興住宅地が増加
▼多発園では梨の適期防除ができていない。また、ビャクシン類への防除は所有者の理解が必要なため勝手に防除できない。等
【平成23年度の結果】
ビャクシンへの薬剤防除は効果が見られ、梨への感染が抑えられた。特に、多発生園が無くなった。
からビャクシンへの飛散も減少していると予想される。(H24年3月調査予定)
福部町梨農家 赤星病発生率調査結果(単位:園)

発生程度

多〜甚


少〜無

中以上発生率

H21

13



64%

H22



21

12%

H23



21

12%
( 生産部、普及所調査)
【目標】 
福部町内における赤星病発生農家 → 
ゼロ!(H25)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【関係機関による取組】
・H21年6月赤星病大発生により、7月実態調査
・H22年〜事業へ取組
1発生予察
 防除適期を把握するため、ビャクシンの冬胞子及び梨のさび胞子形成状況を調査
2ビャクシンに対する薬剤防除
 胞子形成が行われる前(3月下旬〜4月上旬)の一斉防除に要する経費助成
3梨に対する薬剤防除
 ・発生予察に基づく防除指導 
 ・防除適期の広報 
 ・追加防除(5月・3回目)に要する薬剤経費助成
4地域住民や苗木業者に対する啓発活動
 ・ビャクシンを植えている施設、所有者、住民への説明と防除の実施についてお願い
 ・赤星病に対する理解とビャクシンの新たな植栽を行わないよう啓発 
 ・ビャクシンの販売業者等に対する販売自粛のお願い
5廃園の伐採
 廃園はあらゆる病害虫の巣窟となり近隣の園に影響するため、病気により生産中止する園主の了解を得て梨樹の伐採を実施

これまでの取組に対する評価

【平成23年度の結果】
・ビャクシンへの薬剤防除は効果が見られ、梨への感染が抑えられた。特に、多発生園が無くなり、中発生の園が3園残るのみとなった。

・梨からビャクシンへの飛散も半減している。(H23年 3月調査)

・最終年度として1年継続実施し、3年目の防除が終了した時点で、今後菌密度を上げないための長期的な抜本対策を検討する。

工程表との関連

関連する政策内容

農業生産環境及び流通の改善支援

関連する政策目標

梨赤星病の撲滅





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 501 0 0 0 0 0 0 0 501
要求額 400 0 0 0 0 0 0 0 400