これまでの取組と成果
これまでの取組状況
本県の活力ある農業の振興を図るため、
・県内7か所の農業改良普及所に配置された改良普及員が、直接農業者に接して、農業技術や農業経営、農村生活の改善について、普及指導計画に沿って指導・支援を行った。
普及指導計画に基づく指導内容別課題数
(7普及所合計:全155課題)
1 担い手農業者等の経営発展(26課題)
2 新たな担い手の育成及び確保(34課題)
3 消費者ニーズに即した農畜産物等の安定生産(93課題)
4 地域の特性にあった産地づくり(28課題)
5 環境と調和した農業の推進(8課題)
6 食の安全・安心の確保(3課題)
※内容により重複カウントしている課題がある。
・農林総合研究所企画総務部技術普及室に配置された専門技術員が、野菜や果樹、病害虫などの専門項目について調査研究を行うとともに、改良普及員の活動支援と研修の計画・実施、試験研究機関との調整等を行った。
・その他、普及指導活動に協力していただくために県が認定した指導農業士の活動促進や、外部評価会の開催、必要な機材の整備等を行った。
その他の事業として、
・台風や大雪などの気象災害を防止・軽減するため、鳥取県農業気象協議会を運営し、気象災害に関する農業技術情報資料を作成・配布した。
・農作業安全の啓発や事故調査をしていただくため、地域の精通者を農作業安全推進員として委嘱した(26人)。全県的に年2回(春、秋)の農作業安全月間を実施した。
・次代を担う子どもたちに本県農林水産業の概要を理解してもらうため、小学3〜5年生を対象とした社会科読み物資料を作成・配布した(6,000部)。
これまでの取組に対する評価
・ナシ新品種の栽培面積が順調に増加し、「なつひめ」「新甘泉」の販売実績も向上した。また、栽培技術が普及し糖度基準の合格率も大幅に向上した。
・就農後5年間を重点支援期間とし、県下で115名の技術習得・経営確立等を支援
・農家の経営安定には気象災害回避策の徹底が必要であるため、事前対策に重点をおき研修会を開催し、あわせてマニュアルを作成した。
事前対策研修会 合計7回
果樹:4回(台風1、雪害3)
園芸施設:3回(台風1、雪害2)
稲:1回(高温1)
マニュアル 合計3件
果樹:1
園芸施設:1
稲:1
・ハウスや果樹棚の雪害事前対策研修により、県下で1,000本以上のモウソウ竹が補強用に配布される等、雪害対策が実施された。
<課題>
24年度から各農業改良普及所(支所)に総合支援班(担当)を設置し、新規就農支援や6次産業化の推進等の対応窓口を一元化し、総合的に支援している。新体制での円滑な業務遂行のため、技術普及室による総合支援班に対する支援のあり方を確立する。その際は、専任がいないため複数の専門技術員による支援体制の構築が必要である。
工程表との関連
関連する政策内容
特許、新品種の育成、導入および適応技術の開発による農業生産体制を構築し農林業の活性化を図る。
関連する政策目標
梨新品種の導入促進
気象温暖化に対応した農作物の気象対策の充実
改良普及員の技術力養成
改良普及員の早期養成