１ 事業概要
高齢者の関係する交通事故の減少を図るため、地域に密着した高齢者対象の出前型講習及び高齢者宅訪問講習等の交通安全教育を実施しているシルバー・セイフティ・インストラクター（警察ＯＢ等の非常勤職員）を３名から５名へ増員する。
２ 増員要求理由
平成２３年度から２７年度を計画期間とする第９次鳥取県交通安全計画では、平成２７年までに年間交通事故死者数を２５人以下とする（可能な限りゼロに近づける）ことを目標として設定している。
一方、県内においては、高齢者の死者数が過半数を超える高水準で推移しており、高齢者の関わる交通事故を減少させなければ目標の達成はおぼつかず、鳥取県交通安全計画の基本理念である「日本一交通事故の少ない鳥取県」実現のためには、高齢者を対象とした交通安全教育を更に強化していく必要がある。
３ 一般事業内示の状況
高齢者死者数は増加傾向にないことから、継続の３名分の人件費のみ計上し、増員分は容認されていない。（計上額８，３７９千円））
４ 本県における高齢者が関わる交通死亡事故の状況
交通事故死者全体に占める高齢者の割合は、平成２３年中６９．２％（２６名中１８名）と全国平均４９．１％を大きく上回り全国ワースト１となった。
平成２４年中におけるその割合は５５．２％となっている。
５ シルバー・セイフティ・インストラクターの任務等
(1)任務
・高齢者に対する運転適性診断機器等を使用した交通安全教育
・高齢者宅訪問による交通安全個別指導及び反射材貼付活動
・関係機関、団体と連携した出前型の交通安全教室等の開催
・高齢者交通安全教育に関する情報の発信及び収集等
(2)活動方法
・３名のインストラクターが、鳥取・倉吉・米子署を拠点活動
・高齢者宅訪問活動、各機関からの要請に基づく交通安全教室の開催、各種イベント等での広報活動
６ 所要経費（調整要求額）の内訳
（１）人件費（報酬等２名分） ４，３３４千円
（２）活動用車両購入費（２台）等 ４，５２５千円（一時経費）
計 ８，８５９千円