(1)新興国需要の取込と国際競争力拡大を踏まえた事業者の競争力確保
(2)人材・資金面において、単独では競争力確保に必要な設備投資、研究開発等の余力が不十分
(3)中小企業における省エネ対策の遅れ
(4)事業発展に欠かせないユーザーへの提案力・営業力
キャビネット委員等の声
〔現状〕
・円高の影響により、電気機械関連、情報通信機械関連等の関係は、受注先がほとんど海外にシフトしており、国内では戦えない。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・国内での需要が縮小しており、海外進出により受注を獲得する必要性を強く感じている。(金型企業)
〔競争力強化への検討〕
・チタン、コバルト、マグネシウム等、新たな素材の成形技術を確立し、競争力強化を図りたい。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・新興国ではできない新素材、鉄の代替材料などへのチャレンジしか、国内生産の生き残る道はない。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・水ビジネス、原子力、医療用機器、航空機、ロボットなどが素形材産業としての成長分野であり、それに向けては、軽量化、耐久性、耐食性に対する新素材のイノベーションが重要。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・研究開発をスムーズに促進するためには、新素材の特性や加工における問題点を勉強できる場等、仕組みを作ってほしい。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
〔グローバル化対応への検討〕
・今後は、タイ、インドネシア等のASEAN諸国においてマーケットが拡大していく。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・国際分業体制の確立には、国内工場の役割と海外工場の役割の仕分けが必要。(鍛造、鋳造、金型、金属プレス企業)
・海外企業との取引には、専門用語を現地語で話す事ができる人材が不可欠。また、海外へのインターンシップへの支援が必要。(金型企業、鋳造企業)
〔現在を支えるものづくり人材の育成・強化への検討〕
・団塊世代が次々と退職していくため、若い世代へ生産技術等の承継がされず現場の生産技術力が低下。現場の生産技術力を低下させないための対策が必要。(鍛造、金型企業)
・いくら設備投資をしても、機材を扱える人間、それを指導する人間が不可欠。(鋳造企業)
・鍛造協会等の開催するセミナー等は、開催地が東京都等県外であり、旅費等の費用負担が大きいうえに時間も有し生産活動に影響が生じることから、鳥取県内でセミナーを開催する方がより多くの社員が参加でき効果的。(鍛造企業)
・ものづくりの中小零細企業の人材面における最大の課題は、社長のブレーン等マネジメント能力のある人材がいないこと。社長にとって変わる人材を育成する事が大事。(鉄構工業会)