これまでの取組と成果
これまでの取組状況
◆2009年6月29日韓国・東海港から境港に向け、貨客船航路が正式に就航。その後、世界同時不況、スケジュール変更、東日本大震災等、困難な時期もあったが、現在まで荒天による欠航以外の休航はなく、安定的な運航が継続されている。
<環日本海貨客船航路の運航状況の概要>
・2012年12月31日現在、境港〜東海間を236往復、東海〜ウラジオストク間を179往復運航。
・延べ乗客数(境港〜東海〜ウラジオストク)は15万5千人を超えた。乗客の国籍別内訳は、韓国人が約6割、ロシア人が約3割、日本人約1割。
・境港における乗客数、取扱貨物量は拡大傾向。
2010年1往復あたり 305人 50トン
2011年1往復あたり 465人(1.52倍) 125トン(2.50倍)
2012年1往復あたり 516人(1.69倍) 169トン(3.38倍)
※( )は、2010年に対する増減
・ロシアからの輸入貨物と日韓間における貨物の確保が課題。
これまでの取組に対する評価
◆環日本海貨客船航路は、これまでの定期運航の継続により、鳥取県と対岸諸国を結ぶ物流、観光のインフラとして、着実に定着し様々な効果をもたらしている。
◆旅客、貨物の増加、運航会社の経営改善など、航路の運航状況は確実に安定化に向かっているが、日韓間の貨物確保の課題、韓国束草とロシアザルビノ間の航路再開の動きなど、航路を取巻く環境は厳しくなっており、航路の安定化が急務となっている。
◆航路の就航により、県内への外国人観光客の増加、航路を利用した幅広い人的交流が拡大された。また、航路を活用した県内企業のビジネス開始、海外での販路開拓を目指す県内企業の動きも活発化してきており、航路就航による効果が確実に表れている。
◆日本海を横断しロシアと結ばれている貨客船航路として、安定運航が継続できているのは、この境港の航路のみ。運航会社の努力と関係する自治体の支援が重なり、官民挙げて支えてきた結果。