放流効果をきちんと把握し、美保湾で放流の再開を目指す。その後、他地域に技術普及を図ることで、『県魚ヒラメの消費者への安定供給』に繋げる。
3 概要・背景
★美保湾★
・県内唯一の内湾
・日野川、中海から豊富な栄養塩が流入し、餌料(プランクトン、ベントス)が豊富
・静穏で餌料が多いため、魚貝類の成長が早い
★美保湾地域栽培漁業推進協議会★
・美保湾周辺の鳥取県漁協境港支所、淀江支所、米子市漁協、JFしまね美保関支所、境港市、米子市、松江市、県が参画(事務局は境港支所)
・過去、ヒラメ、クルマエビの事業放流について協議を行う場である
・H24年度から事業主体となりヒラメ試験放流を開始
★ヒラメ★
・県魚ヒラメは様々な漁法で漁獲
・ネオヘテロボツリウム症の蔓延により資源は減少し、放流効果が低下したことから平成15年に事業放流を休止
・H19年から美保湾で試験放流を開始。平成19年放流群は、回収率が16%と過去最高(それまでの最高値5%)
・ただし、H20、21年は3%程度と低調であり、まだ事業化には移行できない状況(H19~22年間の平均回収率は9%)
・放流休止の要因であるネオヘテロボツリウム症は、依然として蔓延しているが、重度の貧血症状を示す個体は稀有
| 試験放流の結果が良好であり
放流再開までのあと一押しが必要 |