これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・毎月の海洋観測から山陰沖の水温分布図を作成し、浮魚類などの漁場形成と関係の深い水塊配置、対馬暖流の流路などの情報と合わせて漁業関係者に提供している。
・沿岸部の定置水温や定期フェリー観測水温も旬報、ホーム・ページ、毎月大型ポスターで情報提供している。
・各道府県の海洋観測データを基に日本海の海況予報を年2回発表している(日本海区水産研究所から)。
・有害赤潮及び大型クラゲの発生状況や漁業被害の監視を行っている。
・日本海における水温の経年変化や特異現象の発生など環境変化の指標として監視している。
・平成24年度より、石川から鳥取の各府県、水研センター、大学等と連携し、急潮被害防除のための、予測技術を確立するためのプロジェクトに参画。
これまでの取組に対する評価
・漁業にとって海水温の情報は非常に重要で、沿岸漁業者から沖合漁業者まで広く活用されている。
・水産資源の多くは海洋環境の影響を受けやすく、資源変動の要因解明に役立っている。
・近年、有害赤潮や大型クラゲによる漁業被害が頻発しており、来遊予測及び監視の要望が強まっている。
・長年に渡る海洋観測データは地球温暖化など環境変化の指標となる貴重なデータで、水産以外のあらゆる分野の研究にも活用されてきている。