1 事業内容
円安による飼料価格の高騰や全国的な和子牛頭数の減少による和子牛価格の上昇の影響で和牛肥育経営が悪化しているため、和子牛購入経費の一部を助成する。
(1) 事業実施主体
公益社団法人鳥取県畜産推進機構(予定)
(2) 事業実施期間
平成25年10月〜平成26年3月(6ヶ月間)
(3) 要求額
11,545千円
(4) 要求額内訳
ア 事業費・・・11,100千円
6千円×1,850頭=11,100千円
和牛肥育農家が和子牛を導入する際の市場手数料(2,000円)と運送費(県内運賃相当額4,000円)を助成する。
イ 事務費・・・445千円
(事務費の考え方)
事業を実施するためには、和子牛導入の確認や助成金の振込が必要であるので、事業実施主体にその経費を助成する。
※事務費の積算
(ア) 消耗品 28千円(15円×1,850頭分)
(イ) 人件費 240千円(1,000円/時間×40時間×6ヶ月)
(ウ) 手数料 177千円(420円×6ヶ月×70戸)
(ア)+(イ)+(ウ)=445千円
2 補正の理由
円安による飼料費や全国的な和子牛頭数の減少による和子牛価格の上昇の影響で、和牛肥育経営が悪化しているため、和子牛購入経費の一部を助成することで、生産者の負担を軽減し、和牛肥育経営の安定を目指す。
3 事業の背景及び現状
(1)平成24度から、濃厚飼料・粗飼料ともに価格が上昇しており、平成25年7月以降は、飼料価格が過去最高の約68,000円/トンを記録している。
(2)平成22年に発生した口蹄疫、平成23年の東日本大震災の影響で、全国的に子牛頭数が減少しており、それに伴い全品種で子牛価格も上昇している。
(3)その中でも、和牛肥育経営は、購入飼料費と和子牛購入費が生産コストの8割を占めており、和牛肥育生産者の収益を圧迫している。
(4)現在、円安傾向も落ち着き、世界全体の穀物生産量が好調であるとの報告もあり、飼料価格は下降する兆しを見せ、国も配合飼料価格制度を来年度に、抜本的な見直しをすることにしている。さらに、今年度末にかけて、全国的に子牛の生産頭数も増頭に向かうとの報告もあり、和子牛価格もある程度安定することが見込まれることから、和牛肥育経営を円滑に回すために、この6ヶ月間を乗り切るための支援が必要である。