現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成25年度予算 の 生活環境部の里地里山再生地域モデル事業
平成25年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:衛生費 項:環境衛生費 目:環境保全費
事業名:

里地里山再生地域モデル事業

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

生活環境部 緑豊かな自然課 自然環境保全担当  

電話番号:0857-26-7872  E-mail:midori-shizen@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
25年度当初予算額(最終) 0千円 1,589千円 1,889千円 0.2人
24年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:300千円    財源:単県   追加:300千円

一般事業査定:計上   計上額:300千円

事業内容

1.事業の目的と背景

(1)取組の目的

    ◎都市部と山間地の間に位置する「心のふるさと里地里山」の復活

    ◎従来の中山間地域対策、農林業振興ではない、自然環境保全の視点で地域が取り組む活動のモデルを創出

      集落周辺森林の継続的維持管理や里山林の再生などの取組を進め、地域における自然環境意識の醸成、鳥獣害対策の推進等を図るとともに「人と自然が共生する地域」の実現を目指す
      有機農業の推進、開発の抑制及び森林の適正管理を行い、地域農林産品の地産地消と資源の循環をすすめることで地域の活性化を図る。

    (2)里地里山の現状
    中山間地域の過疎化・高齢化などに起因する地域力の低下による耕作放棄地や放置森林の増加

    猪、鹿の食害など野生鳥獣との軋轢拡大希少野生動植物の減少といった、自然環境の変化が進行

    (3)背景
    里地里山の豊かな生物多様性は、国土の地理的要因と、農林漁業の生産活動や生活文化等の人々の長い年月にわたる暮らしの営みによってかたちづくられたもの

    地域の多様な主体が連携して行う生物多様性の保全を重視した活動(農林業、希少種保護、外来種防除、環境教育等)の促進について法律で規定(H22制定 通称:生物多様性保全活動促進法)

2.事業実施の経緯

八頭町船岡地区の取組
1)地域の特徴
    過疎高齢化、竹林の拡大及び獣害の深刻化
    鳥取大学、環境大学の学生が集落に滞在し(5名)地域興し支援の取組を実施 (獣害対策、 農家レストラン、都市との交流)
2)再生の方向
    ○多様な主体の参画
     ふなおか共生の里作り協議会(農事組合法人、生協、地元企業等)による地域活性化の取組を活用
    ○地域の特性に応じた活動
     竹林からの資源循環、獣害対策からジビエへの活用の模索
    ○科学的な視点に立った活動の推進
     鳥取環境大、学生人材バンクとの協働による科学的視点の導入

【平成23年度】
八頭町船岡地区をモデル地区とし、「里地里山再生計画」を策定
    《再生計画の内容》〜事業実施項目〜
    ○里地里山水系の整備再生、竹林整備活用

    ○都市里山交流プログラム、計画推進のための協議会設置 など


【平成24年度】
「里地里山再生計画」に基づき、再生事業の取組に着手
    ○竹林整備による獣害緩衝帯の整備と広葉樹・果樹植栽
    ○環境学習会開催による農林業や自然とのふれあいの場の創出
    ○計画実行のための検討会議の運営

3.要求内容

【平成25年度以降】 ふなおか共生の里づくり協議会の取組の深化
再生計画に掲げる以下の項目を重点実施
○有害鳥獣に負けない集落づくり
    野生鳥獣対策の推進(荒廃里山林整備先進捕獲技術の導入、若手捕獲者育成の取組捕獲鳥獣の有効活用
○里地里山水系整備再生の取組
    環境学習会の開催、都市里山交流プログラム(学生ボランティア活動活性化等)の実施(補助対象経費の追加)

    区分

    内容

    事業主体

     実施方法 

    要求額
    (千円)

    里地里山再生事業

    里地里山再生計画の実行に係る経費を補助

    ふなおか共生の里づくり協議会

    補助金
    補助率:
    県1/3、町1/3
    事業主体1/3

    300

【他部局との連携による支援策】

ニホンジカ先進的捕獲技術推進事業

大型捕獲柵による捕獲実証試験(機材購入・貸与)

鳥取県

委託等

(5,878)


地域資源活用型コミュニティビジネス支援事業

獣肉処理施設の整備

ふなおか共生の里づくり協議会

補助金
補助率:
県1/3、町1/6
事業主体1/2

(6,000)


捕獲者養成確保

狩猟免許者の資質向上研修の実施

猟友会

委託料

(2,459)


新里山林整備事業

放置され荒廃した里山林の環境を整備する。(広葉樹植栽ほか)

ふなおか共生の里づくり協議会

補助金
補助率:市町
村が補助す
る額の県1/3


(444)

4.里地里山再生事業の意義と効果

(1)意義
    1)生物多様性保全の推進と豊かな暮らしの源泉
     地域の生活は、地域の生態系から多くの恵み(生態系サービス)を受けて成り立っており、事業の取組は地域レベルの生物多様性の保全の一層の推進につながり、豊かな暮らしの源泉になる。

    2)地域の個性の再認識と魅力的で活力ある地域づくり
     活動が地域に根ざすことで、地域の個性の再認識と地域コミュニティの再構築が図られ、生物多様性を基礎とする地域の風景や文化が引き継がれる。

    3)豊かな感性の涵養と健康で文化的な生活
     自然の中での活動や関係者との協働の中で精神の安定と健康の増進が図られるとともに、豊かなで文化的な生活を期待


(2)効果
    1)以下に掲げる項目の成果を実証することで、今後の生物多様性地域戦略策定の基礎資料とするとともに、本事業の実施をきっかけとして里地里山の自然環境保全の取組を他地域に波及させることを期待
      ◎里地里山における新たな価値の創造
      ◎森・里・川に配慮した生態系の保全
      ◎種の保存と野生動植物の保護管理
      ◎里山資源の活用と生物多様性の恵みへの理解の浸透
      ◎多様な主体の参画による里地・里山づくりと地域の活性化
      ◎多様な人材の育成・ネットワークの形成

    2)集落等地域住民の里山林整備への意識向上を図り、多様な里山林の再生、森林機能の向上及び里山資源の有効活用と地域の活性化につなげることで、地域の生物多様性が保全される。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

中山間地域においては、過疎化・高齢化などにより耕作放棄地の発生や森林化の進行、手入れがなされない森林の増加及び野生鳥獣との軋轢に対して、農林水産業振興に着目した各種補助事業や、有害駆除等が行われている。
○平成23年度にモデル地区を設定し、里地里山再生計画を策定した。
○平成24年度は、計画実行に係る経費について補助制度を設け、モデル地域において試行中

これまでの取組に対する評価

対症療法的な取組にとどまらず、里山のような人為的に形成・維持される二次的な自然環境を保全するための抜本的な対策が重要である。
里地里山再生計画実行の際の他地域への波及効果に期待する。

工程表との関連

関連する政策内容

○自然環境の保全・再生に県民と協働して取り組み、里山再生や希少野生動植物をはじめとした生物多様性の保全・回復を進め、野生動植物との共生社会を実現する。

関連する政策目標

○里山再生モデル事業を通じて、生物多様性の保全・回復のための効果的な取組の実証を行う。
○鳥取県生物多様性戦略(仮称)を策定し、本県の生物多様性の保全に関する施策方針を定める。


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既査定額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
追加要求額 300 0 0 0 0 0 0 0 300
保留・復活・追加 要求額 300 0 0 0 0 0 0 0 300
要求総額 300 0 0 0 0 0 0 0 300

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 300 0 0 0 0 0 0 0 300
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0