1.事業目的
●平成17年6月に策定した「鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドライン」に基づき、土砂の流れの連続性確保を目的とした砂浜保全対策として、河川・海岸・港湾・漁港等の各管理者が協働・連携して、河口、港湾等の浚渫土砂等をサンドリサイクルすることで砂浜海岸の保全及び総合的な土砂管理の推進を図る。
●砂浜河口部に堆積した土砂を除去し、洪水による被害発生を防止する。
●砂浜を回復させることで、波浪被害を低減を図る。
2.背景
◆これまでは、土砂問題のイタチごっこの繰り返し
●それぞれの時代の地域や社会の要請を受け基盤整備を推進
●土砂環境が変化し、港湾航路泊地等の埋没、河口閉塞、海岸侵食などが顕在化し、各管理者が個別に対処(局所最適化)個別対策が周辺に影響を与え新たな土砂問題が発生
◆「鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドライン」(H17年6月策定)
◆ガイドラインに基づき、各管理者が協働・連携し土砂管理を実施
3.事業内容
総合的な土砂管理
サンドリサイクル … Do
●土砂の流れの連続性確保及び洪水被害の発生防止のため、砂浜河口部堆積土砂を掘削し、砂浜保全対策として砂浜海岸へサンドリサイクルを実施する。
(治水・環境及び地域特性を考慮し、緊急性の高い箇所の河口掘削などを要求)
モニタリング … Check
●サンドリサイクルの効果検証及び効果的・効率的なサンドリサイクル実施のため、また砂浜海岸の土砂の流れと侵食状況等を把握するため、深浅・汀線測量及び考察等を実施し、経年的な変化等により効果検証を行う。
土砂管理協議会
岩美海岸(陸上地区)侵食対策検討委員会 … Action・Plan
●河川・海岸・港湾・漁港等の各管理者及び学識経験者等が海岸侵食対策及び土砂管理の必要性等の共通認識を持ち、各管理領域を越えて、協働・連携して取り組んで行く。
●効果的・効率的な土砂管理のために、効果検証及び方策検討等を行っていく。
土砂管理協議会 東部(年2回)・中部(年1回)・西部沿岸(年1回)
岩美海岸(陸上地区)侵食対策検討委員会(年2回)
4.今回補正概要
直近の冬季風浪等の影響により汀線変化の著しい箇所について、サンドリサイクルを実施し、モニタリング体制を強化(測量項目の追加)する。
現計予算額 165,068千円
今回補正要求額 41,000千円
(補正内訳)
■サンドリサイクル … Do
<水尻海岸> 33,000千円(サンドリサイクル工事の実施)
■モニタリング … Check
<気高海岸> 6,000千円(深浅測量の追加)
<白兎海岸> 2,000千円(深浅測量の追加)
補正後予算額 206,068千円
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
・平成17年 鳥取沿岸の土砂管理ガイドライン制定。
・ガイドラインに基づき、サンドリサイクルを実施し、沿岸漂砂系での、土砂の流れの連続性の確保。
・河口閉塞・航路浚渫等の維持管理上必要な掘削土砂を有効利用している。
・県内東・中・西部で、土砂管理協議会を設立し、各管理者(県、国、市町村)と連携し、事業調整、事業評価を実施。
これまでの取組に対する評価
○これまでの取組状況
・平成17年 鳥取沿岸の土砂管理ガイドライン制定。
・ガイドラインに基づき、サンドリサイクルを実施し、沿岸漂砂系での、土砂の流れの連続性の確保。
・河口閉塞・航路浚渫等の維持管理上必要な掘削土砂を有効利用している。
・県内東・中・西部で、土砂管理協議会を設立し、各管理者(県、国、市町村)と連携し、事業調整、事業評価を実施。