小学校体育専科教員の配置

・平成２４年の配置にあたっての課題や鳥取県の小学生の運動能力の実態を踏まえ、今後配置していくための検証材料として、さらに２５年度にモデル的な配置が必要。
　
■平成２４年度配置の成果
【児童への成果】
　・運動への意欲向上（好き、うまくなりたい）
　・運動技能の向上
　・できた感を実感（苦手な子への対応ができる）
　・個人差への対応
　・試技による正確な動きの理解
　・特に高学年女子の運動に対する肯定的な感覚の増加
　・特に高学年女子の運動実施時間の増加
　　（休日に運動をする子の増加）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【教師への成果】
　・技術的な指導の重要性の理解
　・指導技術の向上
　・意識改革（体育科の特性への理解）
　・授業準備や教材作成等の負担軽減

■課題
・学校全体として専科教員の配置の活用についての協力体制
　　職員の専科配置目的の共有
　　職員の専門性向上への意欲
　　時間割の工夫
　　体育的行事開催の工夫
※体育専科を活かすことを踏まえて、学校の授業や体育的活動を見直す必要がある。
・専門性に頼る教員の存在
　　→指導に自信のない教員、指導力の向上に至らない教員
・連絡調整時間の確保
　　→体育主任等との連携の必要性、計画的な授業実施等
・専科教員の小学校の学習指導に関する指導力不足
・児童数の違いによる関わりへの影響
・２校勤務による協力校への関わり不足
　※アンケート調査からは差異はなかったが、聞き取り調査により、受け入れ側、専科教員本人ともに１校配置の希望が多い。

■小学生の運動能力の実態
　・小学校５年生男子の５０ｍ走平均値が親世代の小学校５年生女子の平均値を下回る。
　・高学年女子の運動離れ
　・体育は楽しい（約９０％）がうまくできていると感じている児童は６０〜７０％
　　→適切な運動技能が身についていない
　

　　平成２４年度配置校を想定
■配置の工夫
　 ・児童数が多い学校への１名１校配置

・中学校区内を基本とする児童数が少ない学校への１名複数校配置