1 事業概要
現在、本県が進めている協調学習を中心とした高校の授業改革を更に効果的に進めるため、ICTを活用した協調学習の在り方を静岡大学と共同研究し、全国に先駆けた取組で本県の高校生の学力向上を図る。
- 研究対象モデル校 2校(普通科進学校1、専門高校1)
2 事業内容
(1)協調学習用教室の整備
先駆的研究モデル校として指定する学校に協調学習教室を設置し、実践的な活用研究を行うための環境を整備する。
※実践的な活用研究に必要なものを静岡大学への研究委託経費で整備
(2)ICTを活用した協調学習研究委託
ネットワークによる協調学習を意識したICTの活用方法の研究と、将来的に協調学習等の授業で活用するための学習ツールの設計及び協調学習用教室の整備と実践的な活用研究を委託する。
委託先:静岡大学(情報学部)を予定
※静岡大学は、国立大学で唯一情報学部を有する。学習科学の研究者も在籍しており、学習科学の観点からの協調学習へのサポートと学習ツールの設計が期待できる。
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活用法の研究とあわせて、モデル校教員への授業指導も行い、本県教員のICTを活用した授業力の向上も図る。
3 所要経費
協調学習研究委託
平成25年度 14,708千円(機器整備を含む)
平成26年度 2,600千円程度
4 事業背景
21世紀の知識基盤社会においては、幅広い知識と柔軟な思考力に基づく新しい知や価値を創造する能力が求められている
- 確かな学力の育成のためには基礎的・基本的な知識・技術の習得と情報活用能力が必要
- 2015年のPISA調査に、インターネット上の協調的な課題解決という発問が入ることが検討されており、世界的にみてもICT活用能力の育成が急務
- スマートデバイス(モバイル端末,iPad等)等、情報通信技術の革新により、日常の生活に入り込んだICT機器を「学習の当たり前の道具」として活用する力を身につけさせるとともに、学校授業の中での活用について研究する必要がある