これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【現況】
「らい予防法」が平成8年に廃止されたが、長年における強制隔離政策等によりハンセン病回復者に対する偏見等が未だ存在している。
本県は、昭和39年に全国ではじめて「里帰り事業」を実施するなど、療養所に入所されている回復者への各種事業及び県民への啓発事業を実施している。
○ハンセン病学習会
H18 15校(小学校9校、中学校3校、高等学校3校)
H19 19校(小学校13校、中学校3校、高等学校4校)
H20 19校(小学校13校、中・高等学校6校)
H21 14校(小学校10校、中学校4校)
H22 15校(小学校13校、中学校2校)
H23 14校(小学校10校、中学校4校)
○県民交流事業
H18 10月実施(東部23名、中部27名、西部19名 計69名)
H19 11月実施(東部21名、中部15名、西部24名 計60名)
H20 11月実施(東部21名、中部16名、西部23名 計60名)
H21 新型インフルエンザ流行により療養所より訪問自粛要請があっ
たため中止
H22 未実施
H23 10月実施(東部46名、中部10名、西部11名 計67名)
○パネル展示
H19 東・中・西部各1回
H20 東部2回、中・西部各1回
H21 東部2回、中・西部各1回
H22 東部2回、中・西部各1回
H22 東部2回、中・西部各1回
○里帰り支援事業
H18 4名
H19 実績なし
H20 実績なし
H21 実績なし
H22 実施なし
H23 実施なし
○伝統芸能派遣事業
H18 円通寺人形芝居保存会(円通寺人形芝居)
H19 関金子供歌舞伎保存会(子供歌舞伎)
H20 県立日野高等学校郷土芸能部(荒神神楽)
H21 新型インフルエンザ流行により療養所より訪問自粛要請があっ
たため中止
H22 未実施
H23 未実施
これまでの取組に対する評価
○ ハンセン病学習会
資料による学習では学ぶことができない、実体験等を講演していただくことで、児童・生徒のハンセン病問題に関する理解を深めることができる。
当該事業は、ハンセン病問題だけではなく、人権全般に関する人権学習に繋がっていくものでもある。
○県民交流事業
実施する度にアンケートを行っているが、当該事業に参加してよかったとの回答が非常に多く見られる。
また、対面で交流を行ったことで、資料等でしか学んだことがなかったハンセン病について、理解が深まったとの回答も多い。
以上の点から、当該事業も継続の必要性がある。
○パネル展示
平成19年6月にとりぎん文化会館前に「ハンセン病強制隔離への反省と誓いの碑」を建立したことに伴い、これまで東・中・西部各1回しか実施していなかったパネル展示を東部2回に変更した。
○里帰り支援事業
面談等により聞取りを行ったところ、条件が整えば実施したいとの回答を得ている。
○伝統芸能派遣事業
郷土の伝統芸能に触れる貴重な機会であり、他の回復者も楽しみにしていただいているとのことであり、引き続き当該事業を継続していくことが必要であると思われる。
しかし、入所者が減少し、また、高齢化していることから、県人会だけを対象するのではなく、他県の取り組みを参考にしながら、療養所自治会と協議することも必要である。