1 事業概要
空港の消防カテゴリーは、国際民間航空条約により、その空港に就航する航空機の規格によって定められており、鳥取空港の消防車両数は3台となる。そのうち1台を標準的な耐用年数の15年を超えて使用していることから更新を要求するもの。
2 整備の必要性
現在、鳥取空港はICAO基準(救難消防に関する空港カテゴリー 8等級)では、化学消防車3台が必要である。
3号車は平成5年購入で、製造メーカーが消防車事業から撤退しており、交換部品も製造停止になっているため、部品交換が必要な故障が発生すると使えなくなる状況であるので更新を要求する。消防車は受注生産であり制作に2年弱必要なため、平成24年度〜平成25年度にかけて2年間の債務負担行為で行うもの。
年度 | 経費 | 備考 |
平成24年度当初 | 77,490千円 | |
平成25年度要求 | 104,785千円 | |
3 将来体制
化学消防車の規格は現在、10,500L級、6,000L級、3,000L級であり、消防水量は規定を満たしており、台数を満たすだけであれば追加整備する規格は3,000L級となる。
しかし、近くICAO基準が改定されることが判明し、現在日常的に飛来しているB737-800型機を就航させるためには、カテゴリー7の基準である14,400Lの放射量が必要となるが、修理・車検等により10,500L級の消防車が1〜2週間不在となった場合、カテゴリー7を満たすためには10,500L級の消防車が必要となるため、それを配備するものである。
現在の車両 将来体制(基準改定後)
化学消防車1号 ( 6,000L級) → ( 5,500L級)
化学消防車2号 (12,500L級) → (10,500L級)
化学消防車3号 ( 8,500L級) → (10,500L級)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
鳥取空港の消防能力は、ICAOの規程に対して消防能力(容量)及び車両とも満たしていない状況であったことから、消防能力の整備を優先することとし、
平成16年度に12,500リットル級を整備
平成21年度に8,500リットル級の更新
平成24年度に10,500リットル級の契約
これまでの取組に対する評価
消火能力とその能力を発揮する体制、台数を整備中であり、優先される項目を満たしているところ。