1.事業概要
平成35年を目標とした、全国に誇れる和子牛、和牛肉の生産を目指す「鳥取県和牛ビジョン」を達成するために、和牛の新規参入者の確保育成、担い手農家の規模拡大、和牛経営の体質強化を図るための施策を実施する。
2.事業内容
(1)担い手施設整備支援
和牛の担い手農家が増頭に伴う牛舎の整備に対する助成
・条件:繁殖牛舎の整備にあっては、飼養規模の30%以上(5頭以上)の増頭
肥育牛舎の整備にあっては、飼養規模の20%以上(10頭以上)の増頭
・補助率:県1/3、市町村1/6
和牛の担い手農家が増頭に伴う堆肥舎の整備に対する助成
・対象:増頭後規模が10頭以上となる農家の堆肥舎
・補助率:県1/3、市町村1/6
(2)新規参入円滑化支援
新規参入者のための雌牛導入
・対象:対象規模は15頭未満
・補助率:県1/3、市町村1/6
3.要求額及び補正理由
担い手施設整備支援<増頭に伴う牛舎整備>
補正額: 50千円
※牛舎規模が当初計画より拡大し、事業費が増額したため。
区分 | 事業費
(千円) | 県補助金1/3
(千円) |
要望額 | 21,150 | 7,050 |
当初予算額 | 21,000 | 7,000 |
補正額 | 150 | 50 |
3.要求額及び補正理由(続き)
担い手施設整備支援<増頭に伴う堆肥舎整備>
補正額:1,500千円
※事業要望農家が当初予定の1農家から2農家へ増加したため。
区分 | 事業費
(千円) | 県補助金1/3
(千円) |
要望額 | 7,500 | 2,500 |
当初予算額 | 3,000 | 1,000 |
補正額 | 4,500 | 1,500 |
新規参入円滑化支援<新規参入者のための雌牛導入>
補正額:300千円
※雌牛導入予定頭数が8頭から10頭へ増加したため。
区分 | 事業費
(千円) | 県補助金1/3
(千円) |
要望額 | 4,500 | 1,500 |
当初予算額 | 3,600 | 1,200 |
補正額 | 900 | 300 |
4.背景・現状
(1)平成21年4月に「鳥取県和牛ビジョン」を策定し取り組みを進めるため、規模拡大のための牛舎整備等を支援してきた。
(2)2月1日からの牛肉輸入月齢規制の緩和やTPPへの日本の参加問題など今後の行き先はますます不透明感を増している現状を鑑み、和牛経営を強化する機運が高まっている。
(3)長崎県で開催された第10回全国和牛能力共進会(全共)が平成24年10月29日に終了し、次回の全共へ向けて和牛の能力改良、肉質成績向上に取り組む意欲が増し、経営規模拡大へつながっている。
(4)平成35年を目標とした和牛ビジョンを達成し、鳥取和牛の生産基盤を安定的なものにするためには、規模拡大を進め経営を安定させるための支援を強化する必要がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<政策目標>
子牛生産頭数4,000頭、肉牛出荷頭数5,000頭(平成30年度)
和牛ビジョンの今年度目標
○和牛繁殖雌牛頭数 3,985頭
○和子牛生産頭数 3,500頭
○和子牛せり上場頭数 2,800頭
うち受精卵産子頭数 387頭
○和子牛せり価格(県平均/全国平均) 99.0%
○肉牛出荷頭数 4,078頭
○県内産子牛の県内肥育牛割合 42.5%
<昨年度の取り組み状況>
○担い手施設整備支援
○新規参入円滑化支援
実施なし
<(前事業)和牛再生促進事業における取組状況>
○繁殖肥育一貫農家へ対する牛舎増築支援
(H21年度:3戸、H22年度2戸、H23年度1戸)
○繁殖経営新規参入農家への牛舎、雌牛導入の支援
(H21年度:6戸、H22年度:1戸、H23年度:1戸)
これまでの取組に対する評価
<自己分析>
○(前事業)和牛再生促進事業における一貫農家に対する牛舎・堆肥舎整備による増頭支援
H21年度 70頭増頭(東部2農家60頭、西部1農家10頭)
H22年度 164頭増頭(東部2農家132頭、西部1農家32頭)
H23年度 120頭増頭(東部1農家120頭)
3年間で約350頭の増頭があった。