1 事業概要
全国的に、20歳代から40歳代を中心に風しん患者が増加している状況の中、県内においても、平成25年3月以降、患者発生が続いている状況にあり、例年にない患者数の伸びを見せている。また、風しんウイルスが、妊婦に感染すると生まれてくる子どもに先天性風しん症候群の発症が懸念され、妊婦とその子どもを風しんから守るため、風しんワクチン接種への助成を行う。
2 助成事業の概要
(1)内容
妊娠を希望する女性や妊婦の夫に対し、麻しん風しん混合ワクチン又は風しんワクチンを接種する場合、接種費用の一部を助成する。
(2)対象者
・19歳以上50歳未満の妊娠を希望する女性
・妊婦の夫
(3)実施主体及び助成の考え方
・実施主体は市町村。市町村負担額の1/2を県が助成する。
県助成の上限は4000円。
※市町村における住民への助成方法は償還払いが想定される。(接種希望者が医療機関で接種し領収書を受領。当該領収書を市町村窓口に申請書を持参し、後日市町村が接種者に支払う。
※上限額は12000円(混合ワクチン)の1/3相当
(4)適用日
平成25年6月1日以降の接種分から適用。
【理由】以下の理由により緊急に対応することが必要なため。
・県内でもすでに例年を大幅に上回る発生件数が報告されている。(2009年1件、2010年0件、2011年1件、2012年3件、2013年13件(5月28日現在))
・風しんは初夏に向けて流行する傾向にある。
(13件の内訳:3月1件、4月8件、5月4件)
3 要求額
4000円×6,200人※=25,000,000円
※人数の算定方法
61,671人(対象年齢有配偶者女性+出生者数)×未接種率(25%)×接種希望率(40%)=6,200人
4 参考
(先天性風しん症候群とは)
・免疫のない女性が妊娠初期に風しんに罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染
して、胎児が難聴や心疾患、白内障や緑内障等の障がいを持って生まれる可能性がある。
(風しんについて)
◯発疹、リンパ節の腫れ、発熱が特徴の病気。軽くすむことも多いが、ときに重 篤な合併症も起こり、大人では症状が長引くこともある。風しんに直接効く薬はなく、感染を予防する有効な手段はワクチンとなる。
◯風しんワクチンの定期接種については、小児(1歳児・小学校入学前1年間の 幼児)が対象。
※上記以外は任意接種となる。
※定期接種の対象年齢について、現在、34歳以上(※H25,4,1現在)の男性などは接種を行っていない年齢層となる。
※妊娠中は接種不可。