1 目的
試行錯誤しながら自分で考え、創造したものが、どのように企業や社会に役立つのかを、企業と大学等と連携した体験研修を通して知ってもらい、「ものづくり」を明確な目標としてとらえてもらう人材育成が必要。
そのため、継続的、段階的にものづくり人材を育成していくシステムの構築、カリキュラムの作成と活動拠点の確保、指導者の養成の検討を行うとともに、体験研修事業を実施する。
2 内容
(1)システム構築のための検討会議の設置、開催
■企業、大学、行政が連携してシステムの構築と、カリキュラム
の作成を行う。
<構成> 鳥取大学、製造業企業、鳥取県
<検討事項>
◇ものづくり人材育成システム全体の構築
・人材育成カリキュラムの検討
・育成活動の場所の確保
・育成指導者の養成
<開催予定>
4月〜9月・・・5回程度開催
10月 ・・・育成システムとカリキュラムに関する提案書
の取りまとめ
(2)中高校生対象の具体的な事業として以下の事業を行う
■ものづくり体験研修事業
<対 象> 中学生(12名程度)、高校生(12名程度)
<期 間> 3日間(工場見学1日+研修2日)
◇工場見学
・今年度は県内製造業の協力を得て、工場見学を実施。
◇ものづくり研修
【中学生】 ロボット作り
・ブロックで建設機械を作って、遠隔制御で機械を動かす。
・チャレンジコンテストの実施
【高校生】 ロボット製造ライン作り
・ブロックで工場を作り動かす。
・ブロックで宅配物流システムを作る。
※実施方法:ものづくり等の体験型研修事業を行う企業に委託
※研修会場は大学研修室、学生に講師補助を依頼
3 期待される効果
・実際のものづくりの現場を身近に感じることで、創造力を高め、マニュアル無しで試行錯誤し作品を作ることで、ものづくりのおもしろさを知り、興味関心を高める。
・ものづくりの道に進みたいと、明確に目標を定める生徒が出てくる。
・ものづくりへの夢・目標に対して、勉学・進学の重要性に気づき、真剣に取り組む生徒が出てくる。
・鳥取県の企業にインターンシップに行きたいという生徒が出てくる。
4 今後の展開
より幼い年齢層には、「ものづくり道場」でものづくりの面白さを知る機会を提供し、より上の年齢は、企業による人材育成が行われることで、学校教育と相まって、発達段階に応じ途切れなく、ものづくりを志向する人材を育成する。
5 経費
(1)検討会議費用
報償費、旅費ほか
(2)ものづくり事業
・委託料
・その他経費:会場費、報償費、旅費(特別旅費、普通旅
費)、保険料、印刷経費ほか