現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成25年度予算 の 地域振興部の中山間地域の持続可能な生活支援システム実証事業
平成25年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:総務費 項:市町村振興費 目:自治振興費
事業名:

中山間地域の持続可能な生活支援システム実証事業

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地域振興部 とっとり暮らし支援課 中山間地域振興担当  

電話番号:0857-26-7129  E-mail:zaisei@pref.tottori.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
25年度当初予算額 3,550千円 2,383千円 5,933千円 0.3人 0.1人 0.0人
25年度当初予算要求額 3,550千円 2,383千円 5,933千円 0.3人 0.1人 0.0人
24年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:3,550千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

政策戦略査定:計上   計上額:3,550千円

事業内容

1 事業目的

今後、移動販売の収益性の悪化が懸念されるなかで、事業の継続性を確保していくため、買物サービスを基本としつつ、地域に必要な副次的なサービスを加えるなど、地域の生活支援システムとしての構築を目指すとともに、販売事業者との縁組みを行うその仕組みづくりを検討・実証する。

2 事業内容

1 新たな生活支援サービス実証事業

    大学等と連携し、中山間地域生活支援システム検討会を設置し、買物支援の先進地域である日野郡をモデルとして持続可能な生活支援の新たな仕組みを検討及び検証する。

    ○想定される新たな仕組みの検討内容
    【住民の協力】
     購買運動、出資、見守り契約、事前注文制、集落内での注文取りまとめ、商品単価へのコスト反映等
    【公的な支援】
     第3セクター、町営、専門員による注文代行、金融・郵便代行委託、灯油販売委託、永続的な運営費助成等

    ◆これらの内容を社会実験を元に具体的かつ総合的に検討し、地域住民にとって最良で実現可能な方策を見いだすことにより、新たな生活支援システムを構築する。

    【社会実験例:御用聞き実証事業】
    既存の移動販売車に同乗し、生活支援としてどのような要望があるのか顧客から聞き取り、代行サービス等を実施

    ◆想定される御用(代行サービス等)とは
      ・灯油や本など移動販売で扱っていない商品の注文・配達
      ・遠くの子どもへ野菜を送るなど、宅配業者や郵便局への荷物持ち込み
      ・家屋や電化製品などの修理を業者へ依頼
      ・役場での各種申請、手続き
      ・銀行や郵便局での年金受取、振り込み等
      ◎御用聞きを実施することにより、過疎地域等の高齢者の外出を促し、会話が認知症等の防止・発見にもつながる。

    → 社会実験結果を基礎として住民の要望、隘路、解決策等事業内容の見直しや新たな体制等も視野に入れて検討し、新たな生活支援システムを提案
    日野地区をモデルとして実証した上で、同様の課題を抱える県下全域の取組に波及させる。

    ○検討メンバー
    鳥取大学(大学院工学研究科、地域学部、社会貢献課)、鳥取環境大学(地域イノベーション研究センター)、移動販売事業者、商工団体、日野町、江府町、県
    ○検討方法
    ・ 実態調査及び分析
    ・ 運営形態事例調査
    ・ 新たな生活支援サービスの代替案検討及び検証(社会実験)
    (検討ではワークショップ形式を取り、各大学、その他関係者での自由な意見を取り入れる。)
    ○スケジュール
    平成25年度:調査分析、検討、社会実験
    平成26、27年度:モデル地区及び県全域での新たな県施策開始、システムの確立
2 買い物要望マッチング支援事業
商店のない集落や地域に暮らす人々から買い物に対する要望をとりまとめ、市町を経由して移動販売事業者等へつなぐことにより、買い物困難地域の解消を図る。

○買い物不便相談窓口の設置
・とっとり暮らし支援課内に相談窓口を設置し(調整員が担当)、買い物に支障を来している地域住民の要望をとりまとめ、市町、移動販売事業者等へ情報を提供し、協力要請する。
・取組のための検討、移動販売事業者等へはみんなで支え合う中山間地域づくり総合支援事業を活用し、新規取組、事業拡大を促進する。

3 中山間地域における燃油供給対策事業
中山間地域における人口減少や消防法改正による設置規制の強化などにより、ガソリンスタンド(燃油販売事業者)が減少しつつある。このため、中山間地域の特に高齢者を中心とした地域住民の生活への影響が予想される中で、当該地域の市町村と連携し、県外の先進事例を参考にしながら地域密着型配送システムの整備など生活支援の仕組みを構築する。

3 所要経費 

 細事業名
 要求額(千円)
 内訳
新たな生活支援サービス実証事業
     
3,050
各大学等への調査委託費(旅費、謝金等)
会議費
社会実験経費
買い物要望マッチング支援事業       
     − 
事業者及び仕組み検討に要する経費は、みんなで支え合う中山間地域づくり総合支援事業で対応
中山間地域における燃油供給対策検討事業
500
調査委託費(旅費、謝金等)
社会実験経費
      合計
       3,550

4 背景・課題

■近年、中山間地域においては、採算性の悪化から地域の商店の閉店・撤退が発生しており、自動車の運転のできない高齢者や身体的にバスの乗降にも支障をきたす高齢者は、日常の生活用品の買い物にも支障を来す状況が発生している。
■そのようななかで、移動販売車による販売の取組が県内各地域で行われるようになってきており、県としてもそのような取り組みを支援しているが、なお一層の過疎化・高齢化の進行が懸念されるなかで、顧客数の減少により移動販売の取組は、一定の限界を迎えることが予想される。

■一方では、インターネット販売や宅配による取組みも拡大しつつあるが、高齢者にとっては、移動販売車による買物は、消費行動としての満足度を感じながら、高齢者にとっては互いの健康を確認できる場として、地域における貴重なコミュニケーション・談話の場の一つともなっている。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・H24年5月、江府町、日野町を中心に移動販売事業を展開している先進的な事業者と意見交換した。

・将来的に移動販売事業を継続するためには課題も多くあり、地域で支える仕組みづくりが必要

・H24年8月、県内の移動販売実態調査及び今後の買物支援についてのあり方を検討するため、鳥取大学へ協力依頼

・以降、プロジェクトチームによる準備検討を重ねてきた。

・平成25年度には本格的にチームとして研究活動を開始し、県施策へ提言する計画となっている。

これまでの取組に対する評価

・来年度から本格始動するため、事前準備は順調に進んでいる。

・県及び市町が住民全体に対して買い物を中心とした生活サービスの実態調査、分析を実施するのは初めてであり、住民の意向と課題を把握する絶好の機会。

・中山間地域で大きな社会問題となっている生活支援に対して、行政が対策を検討せず、はじめから民間事業者に依存することはあってはならないこと。

工程表との関連

関連する政策内容

地域の人材を活かした、中山間地域における安全・安心な暮らしの確保と、元気で活力ある中山間地域づくりの推進

関連する政策目標

生活交通の確保、地域における保健医療・福祉サービスの充実による不安の解消、安心して子どもを産み育てることができる環境の整備、地域の見守り活動・防犯活動の推進など、安全で安心な定住環境の確保・充実を目指します。民間企業等と協働した中山間地域での地域の見守り活動など、社会貢献活動を促進します。また、著しい人口減少・高齢化により地域社会の力が低下している地域において地域で協力し解決する共助システムを構築するとともに、中山間地域に不足しているサービスをビジネス的手法により提供するコミュニティビジネスを創出します。


財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 3,550 0 0 0 0 0 0 3,550 0

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 3,550 0 0 0 0 0 0 3,550 0
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0