専門医養成のための体制整備として、鳥大附属病院の感染症科に新たに1名の専門医を配することとし、その経費について、地域医療再生基金を活用し3年間の助成を行う。
(全体)
9,000千円(医師1名分の人件費相当)
×2,5年間=22,500 千円
◯我が国の感染症を取り巻く状況について、HIV感染症、SARS、新型インフルエンザ(A/H1N1)、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、近年になって新たに出現した新興感染症は少なくない。
◯最近では、中国における鳥インフルエンザA(H7N9)や中東・ヨーロッパで発生しているMERS(マーズ)等、危険性の高い感染症に対する監視が世界中で続けられ、国内への侵入が危惧されている。
◯また、多様な病原体に感染した患者が集まり、感染への抵抗力(免疫)が低下した人も多く存在する病院内での院内感染の問題や治療が困難となる多剤耐性菌の問題も懸念されているところである。
◯あわせて、日常的に発生する感染症への課題について、現在の風しん患者の急増による先天性風しん症候群の問題、福祉施設等におけるインフルエンザ及びノロウイルス等の集団発生、小児感染症の流行等、様々な対応が求められているところである。