これまでの取組と成果
これまでの取組状況
1.種苗生産技術
現在の生産力は、池の大きさから12万尾程度だが、漁獲量などから考えると十分な量を供給できている。
2.放流技術
放流初期のカサゴや大型のキジハタによる食害に実態が明らかとなった。現在、徹底した低密度・分散放流を実施し、放流初期の食害を軽減させることができ、手ごたえを得ている。
3.キジハタ栽培漁業の推進
賀露から淀江までの地先において、全長27cm以下のキジハタは再放流するといった漁業者による自主規制を実践している。
県内漁業者とキジハタ勉強会を開催し、キジハタ市場動向、種苗生産、放流技術、及び出荷技術等の情報を共有している。
これまでの取組に対する評価
1.種苗生産技術
5年間の試験を経て、自県産の卵からの安定量産化技術が確立されつつある中で、さらなる安定化とコストダウンが必要とされている。
2.放流技術
食害の実態が解明され、その対策が講じられている中で、放流効果調査が必要とされている。また、冬季の分布や種苗の餌の食べ具合の解明が急務である。
3.キジハタ栽培漁業の推進
市場調査でキジハタ漁獲サイズの自主規制の取り組みの徹底を確認している。キジハタ種苗放流について、県内でキジハタ漁獲量の多い赤碕、酒津、網代で種苗放流の要望が強く、キジハタ栽培漁業に期待が寄せられている。