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平成25年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:民生費 項:社会福祉費 目:障がい者自立支援事業費
事業名:

障がい者就労継続支援事業所工賃3倍計画事業

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福祉保健部 障がい福祉課 障がい者就労担当  

電話番号:0857-26-7889  E-mail:shougaifukushi@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
25年度当初予算要求額 34,650千円 7,944千円 42,594千円 1.0人 0.0人 0.0人
24年度当初予算額 26,774千円 8,046千円 34,820千円 1.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:34,650千円  (前年度予算額 26,774千円)  財源:国1/2、単県 

事業内容

1 「鳥取県工賃向上計画」の策定

「工賃3倍(5カ年)計画」の取組みの実績を踏まえた見直しを行った上で、当該計画の理念を継続し、新たな「工賃向上(3カ年)計画」を策定。 (策定準備中)
 工賃3倍計画の理念
「障がい者が地域で自立して生活するための最低収入の確保  (工賃と障害基礎年金を合わせて10万円)」)

2 事業内容

(1)事業所経営基盤支援[2,550(1,820)千円]
       [継続]アドバイザー派遣事業
    内容
    (ア)就労系障害福祉サービス事業所(以下「就労系福祉事業所」という。)への派遣
     中小企業診断士、デザイナー等の経営系及びパテシエ等の技術系の専門家をアドバイザーとして委嘱し、これら専門家を就労系福祉事業所に派遣
    • 就労系福祉事業所からの相談申込に基づく支援
    • 個々の課題に対応した相談支援(電話・訪問)

    (イ)企業への派遣
     企業の経営ノウハウと就労系福祉事業所の実態の両方を知る振興センターのアドバイザーを企業へ派遣し、企業の商品開発の企画段階から就労系福祉事業所との協働を提案し、新たな事業開拓・展開を図る。
    要求額
    2,550(1,820)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国1/2

    (2)事業所カルテ、ベンチマーク作成事業[2,882千円(4,765千円)]
    内容
    事業所カルテ、ベンチマーク作成
       就労系福祉事業所ごとの、工賃目標、経営資源の保有状況、経営基盤などアドバイザーと共に全事業所を訪問調査し、個々の事業所のベンチマークを作成する。
    要求額
    2,882千円(4,765千円)
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国1/2

(3)人材育成・体制整備[1,571(1,560)千円]
    ア トップセミナー
    内容
     就労系福祉事業所の施設長等に対するトップセミナーの開催
    • 対象 : 法人の理事長、施設長等のトップ
    • 回数 : 3回
    • 内容
      ・就労系福祉事業所における支援力の必要性、ビジネス力(経営力)の必要性に関する講義
      ・目標工賃達成事業所、利用者の欠席が少ない就労系福祉事業所の施設長による成功例の発表等
    要求額
    423(423)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへの業務委託)
    財源
    国1/2

    イ サービス管理責任者等研修
    内容
    就労系福祉事業所のサービス管理責任者等に対するワークショップ形式の研修会を開催
    対象:サービス管理責任者
    研修内容:
    ・就労事業の計画の作成方法
    ・人材育成
    ・マーケティング
    要求額
    467千円(500)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国1/2(H24は障害者自立支援対策臨時特例基金)

  ウ 事業所職員研修
内容
就労系福祉事業所の職員(職業指導員、生活支援員等)に対する研修を開催

(ア)営業力アップ研修

  • 内容 :企業との交渉を行う際のプレゼンテーション力(商談力)を習得するための研修の開催
  • 開催時期 :商談会、販売会への参加の直前
  • 回数 : 10回

(イ)就労支援スキルアップ研修
  • 目的 :
    就労系福祉事業所で働く障がい者を支える事業所の職員に対し、就労系福祉事業所を“就労・労働の場”として意識付けるための研修
  • 必要性 :
    就労系福祉事業所は、日中活動的な作業を行っていた小規模作業所から移行したところが多く、“就労・労働の場”としての意識が育成されていないところも見受けられる。
  • 回数 :全県1回(2日間、グループワーク方式)
要求額
681(637)千円
実施主体

(NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
財源
国1/2
(4)販路・受注拡大推進支援[10,897(10,142)千円]
    ア 販路拡大事業
    内容
    企業等が必要とする製品・サービス内容を分析・調整した上で、就労系福祉事業所に対し作業内容に適合した形式で情報提供することで、就労系福祉事業所における販路、受注拡大を図る。
    また、県内商工会議所等が主催する商談会等へ参加する就労系福祉事業所を支援し、更なる販路拡大への取り組みを図る。
    • 企業の訪問による発注可能作業の把握
    • 就労系福祉事業所の訪問による状況把握、企業情報の提供
    • 企業及び就労系福祉事業所への企画商品の提案、斡旋、販売企画
    • 製品アドバイス&ブラッシュアップ見本市の開催 回数:1回
    • スーパー等との個別商談会の開催
    • 県内商談会(商工会議所主催など)等への参加支援 
    • 企業等による就労系福祉事業所見学会の開催 回数:3回
    (は〜とふるワークフェアは廃止)
    要求額
    860(1,155)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国1/2


    イ 振興センター機能強化事業
    内容
    NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターに工賃向上のための職員を配置(東部、西部に各1名)
    要求額
    10,037(8,987)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国1/2
(5)関西圏域各府県合同コンテスト等への参戦[5,093千円(5,657千円)]
内容
 関西圏域の各府県が合同で開催するスイーツコンテスト等へ参加することで、一般市場を意識した就労系福祉事業所の製品品質の向上を図る。
(1)関西圏域の各府県が合同で開催するスイーツコンテスト等への参戦に向けて県内予選開催及び各県代表による決勝への出場に係る経費
(2)関西圏域の各府県が合同で開催及び参加する商談会、販売フェアへの参加に係る経費
(3)2013食博覧会・大阪への参加に係る経費
(4)県外商談会や販売フェア(物産協会主催、東京・大阪商工会議所主催など)等への参加支援
要求額
5,093千円(5,657円)
実施主体

(NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
財源
国1/2、 国10/10
(6)共同受注窓口の設置事業[9,247(0)千円]
     〔新規〕
    内容
    NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターに「共同受注窓口」を設置し、平成25年4月に施行される「国等による障害者就労施設等からの物品等の調達の推進等に関する法律」に基づく官公需の受注の円滑化を図る。
    • 共同受注窓口の業務
      官公庁や企業が障がい者就労施設からの物品等の調達を行うにあたり、共同受注窓口では、受注内容を対応可能な就労系福祉事業所に分配し、複数の事業所で連携して対応できるように調整等を行う。(大量受注等に対し有効)  
    要求額
    9,247(0)千円
    実施主体

    (NPO法人鳥取県障害者就労事業振興センターへ業務委託)
    財源
    国10/10
(7)目標工賃達成助成事業[2,000(2,000)千円]
内容
平均工賃月額を前年度の20%以上増加させることを目標に掲げた就労系福祉事業所が目標を達成した場合に補助金を支給する。(H21〜H23は障害者自立支援対策臨時特例基金事業として実施。)
  • 補助額(次の工賃増加割合による)
    ア 30%以上 10千円(15千円)×利用定員
    イ 20%〜30%未満 
              5千円(7.5千円)×利用定員
       ( ()は基金事業での単価)   
要求額
2,000(2,000)千円
実施主体
財源
単県
(8)検討委員会[410(830)千円]
目的
 新たな工賃向上計画の着実な推進のための助言、評価をいただくため、懇談会を開催する。
内容
  • 就労系福祉事業所における課題の整理、利用者の工賃水準を高める方策の検討、助言、提言
  • 工賃達成状況の点検及び評価
  • 計画終了後も事業所が自主的に工賃向上に取り組めるような仕組みについての検討等
  • 開催回数:2回(検討事案に応じてメンバーを選定し開催。)
要求額
410(830)千円
実施主体
財源
国1/2

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<目標平均工賃:平成24年度>
 月額33,000円

<これまでの取組状況>
○平成19年度に工賃3倍計画(5カ年)を策定、平成23年度までに次の取組みを実施
・販路・受注開拓員の配置による職域開拓、販路拡大等
・品評会・商談会の開催による、製品の一般市場での評価・一般市場で の販売促進
・研修会の開催によるトップ、就労系福祉事業所職員に対する意識改
 革・啓発
・相談体制の整備による就労系福祉事業所の課題への対応

<現時点での達成度>
○平均工賃月額実績
 平成23年度平均工賃月額 15,292円
 平成22年度平均工賃月額 14,429円
 平成21年度平均工賃月額 13,437円
 平成20年度平均工賃月額 12,782円
 平成19年度平均工賃月額 12,641円
 平成18年度平均工賃月額 10,983円
  *就労継続支援A型事業所除く

[平成23年度の平均工賃の分布] (()は平成22年度) 
 1万円未満          25事業所 (37事業所) 
 1万円以上1万5千円未満 44事業所 (37事業所)
 1万5千円以上3万円未満 37事業所 (27事業所)
 3万円以上           3事業所 ( 5事業所)
 〔うち33千円以上       2事業所〕( 4事業所)


○工賃支払対象者数
平成23年度 2,019人
平成22年度 1,882人
 平成21年度 1,717人
 平成20年度 1,610人
 平成19年度 1,445人
 
○年間工賃支払総額
 平成23年度 370,538千円
 平成22年度 325,896千円
 平成21年度 276,882千円
 平成20年度 246,888千円
 平成19年度 219,192千円

これまでの取組に対する評価

○就労系福祉事業所が安定した経営を行い、障がいのある方が生きる喜び(就労による喜び、役立ち感)を感じながら地域の中で自立した質の高い生活を送ることができるよう支援を実施することが県の役割。

○就労系福祉事業所の多くは、家族によって設立された小規模作業所から成り立っており、職員体制に余裕がなく、福祉支援力、ビジネス力とも弱いのが実態。

○就労系福祉事業所が自力で工賃向上に取り組むためのシステムが構築され、軌道に乗るまでは、県の支援が必要。


○平成21年度に全就労系福祉事業所への訪問によるニーズ調査を行った結果、過去2年間の事業の実施方法が、工賃向上に積極的に取り組んでいた福祉事業所には有効だったが、それは全体の2割程度であることが判明。

○平成22年度に工賃向上に係る事業を活用した就労系福祉事業所の平均工賃は、全体の平均工賃より低いものの、工賃増加額は全体平均より高く、工賃向上への事業効果はあったと言える。
・工  賃  額  13,234円(平均:14,429円)
・工賃増加額 +1,322円(平均:+992円)

○平成23年度に工賃向上に係る事業を活用した就労系福祉事業所の平均工賃は、全体の平均工賃よりも高く、工賃向上への事業効果はあったと言える。
・工  賃  額  15,662円(平均:15,292円)
・工賃増加額  +628円(平均: +863円)

○併せて、自己の製品等を紹介する「見本市」への参加する福祉事業所数が増加(20年度:12事業所→23年度:50事業所)するなど、事業所の工賃向上へ取り組む意欲も向上していると考えられる。

○工賃3倍計画の目標額の半分にも届いていない状況であるが、現下の厳しい経済状況にあって、本県においては毎年着実に工賃が向上しているところ。

○平成24年度から新たに工賃向上計画(3ヵ年)を策定(現在策定準備中)。工賃3倍計画の理念(「障がい者が地域で自立して生活するための最低収入の確保(工賃と障害基礎年金を合わせて10万円)」)は達成していない現状から、障がい者の収入確保のための支援は今後も必要。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 26,774 12,137 0 0 0 0 0 500 14,137
要求額 34,650 21,853 0 0 0 0 0 0 12,797