1 調整要求理由
水害・土砂災害対策強化事業(水害・土砂災害防災意識啓発事業)(治山砂防課実施事業)と連携し、各講座・説明会等に使用するテキストの作成及び出前裏山診断への土木防災・砂防ボランティア派遣のための経費を調整要求するもの。
※「裏山」:集落の背後にある高い崖や山の急斜面を言う。
2 調整要求内容
●自然災害の防災教育テキスト作成
水害・土砂災害対策強化事業(水害・土砂災害防災意識啓発事業)で作成した水害・土砂災害に関するテキストの素材(浸水想定区域、土砂災害の実態、鳥取県の取り組みなど)を用いて、自然災害の防災教育テキストを作成するため、編集・印刷・製本に係る費用を調整要求する。
⇒広く地域や企業を対象とした出前講座・説明会等に活用するとともに、土木防災・砂防ボランティアの経験・知識・ノウハウを活かした活動を強化する。
●防災を目指す出前裏山診断
裏山診断では、職員と共に、土木防災・砂防ボランティアや有識者など土木、森林の専門的な知識をもつ者を現地に派遣し、実施するため、土木防災・砂防ボランティアの活動費を調整要求する。
⇒集落の背後に崖や山の急斜面が接近している地区を対象として、崖や斜面の状況を住民とともに点検・調査し、住民へ防災に関する助言を行い、住民の防災に対する意識向上を図る。
3 事業概要
●平成24年6月に、公共土木施設に係る専門的な知識を有し、砂防施設・河川の堤防点検・災害復旧への助言など、類似した活動を行う「砂防ボランティア協会(治山砂防課所管)」と「土木防災ボランティア(技術企画課所管)」の2つの団体を統合し、「鳥取県土木防災・砂防ボランティア協会」として新しいスタートを切った(平成24年6月1日に設立)。
●今後も組織体制を強化し、活動内容の充実と活動範囲の強化を図っている。
●将来的には独立組織(NPO等)として、持続可能な体制への移行を目指し、県はその活動を支援する。