事業概要
内航クルーズ客船の鳥取港への誘致促進を行い、クルーズ客船の寄港を増やし、鳥取港利用や県東部の人的交流を促進させる。
1.大型クルーズ客船の入出港に伴う船舶航行安全対策検討
鳥取港については、最大入港可能船舶を1万トン級の貨物船として設定し、学識経験者や海上保安庁等による安全検討委員会を開催してうえで、入出港に必要な安全対策や施設等の検討がなされている。
しかし、クルーズ客船については、そのような関係者を交えての安全検討がなされておらず、これまではスポット的ということで、その都度、簡易な安全検討を行い暫定的に入港をさせていたところ。
ここ数年、鳥取港においては、クルーズ客船が毎年のように入港しており、もはやスポット的と言いがたくなっており、海上保安庁から、きちんとした安全検討を行うよう要請があった。
このため、外部委託により、周辺の航行環境を把握したうえで、操船の安全性の検討や係留時の安全性の検討、具体的な対策等について委員会で検討を行う。
2.クルーズ客船による観光客の受入施設整備
鳥取港におけるクルーズ客船の寄港にあたっては、係留する1号岸壁の背後において、毎回、鳥取港振興会による歓迎行事を行っている。接岸直後は、船長等をお招きして歓迎セレモニーを行い、しゃんしゃん踊りや和太鼓演奏等を披露。セレモニーの後は、物産販売や足湯による癒やしの提供など、鳥取港ならではのおもてなしを行っている。
しかし、鳥取港においては旅客ターミナルのようなものは無く、お客様にご使用いただくトイレについては、1号岸壁背後に存在する1号上屋内の粗末なトイレ(しかも男女兼用)をやむなく利用しており、クルーズ客船により訪れるお客様の玄関口として相応しいと言えない状態となっている。
このため、クルーズ客船の寄港地として相応しい港となるよう、最低限のトイレ改修を行う。
3.鳥取港発着デイクルーズの実施
平成25年は「鳥取自動車道の全線開通」「山陰海岸国立公園指定50周年」等から、鳥取県東部の観光振興にとって重要な年となっている。また、平成26年の世界ジオパーク認定再審査にむけた気運醸成も不可欠。
この絶好の機会に、県は鳥取自動車道全線開通の効果を活かし、鳥取港への試験寄港としてクルーズ客船を傭船し、県民をはじめ関西や山陽方面の観光客に対する鳥取港発着のデイクルーズを実施する。この結果を踏まえ、鳥取港発クルーズの造成・定着化に取り組み、将来的には、鳥取港が関西・山陽方面の「日本海側出発港」になることを目指す。
箇所
・鳥取港(1号岸壁)
要求内容
1.大型クルーズ客船の入出港に伴う船舶航行安全対策検討
委託費 一式 C = 24,000千円
〔検討・資料作成〕
・鳥取港の現況
・周辺の航行環境
・対象船舶の入出港操船の安全性
・対象船舶の係留の安全性
・航行安全対策
・委員会資料作成
〔委員会開催等〕
・委員会開催
・ビジュアルシミュレーション開催
2.クルーズ客船による観光客の受入施設整備
トイレ改修工事設計 一式 C = 1,000千円
トイレ改修工事 一式 C = 4,000千円
(男性用トイレ1、女性用トイレ1、多目的トイレ1)
3.鳥取港発着デイクルーズの実施
クルーズ客船の鳥取港への回航料を支援
補助金 C =5,000千円
(県:2,500千円、鳥取市:2,500千円 )
(県と鳥取市と1/2づつ負担)
※クルーズ客船をチャーターした場合の回航費をもとに算出
《参考》
上記のほか、一般事業の鳥取港振興対策事業(継続)において、観光クルーズ客船誘致推進事業を要望している。