(1)鳥取県の農業就業人口は平成17年から22年の5年間で約2割減少している。また、中山間地域では農地の条件が悪く、今後耕作放棄地の増加と集落機能の衰退が懸念される。
(2)近年、新規就農者や農の雇用により担い手は増加しているが、担い手だけで地域の農業を守っていくことは困難で、そのため、兼業農家や定年帰農者等多様な農業者が農業に参入して地域を担う仕組をつくることが必要。
(3)団塊の世代の定年退職を機に、農業大学校における短期研修や、直売所等への出荷など、小規模の農業生産と販売機会が多くなり、これらの定年帰農者が活躍する場面ができつつある。
(4)しかし、これら小規模な農業者が農地の条件の悪い中山間地域で農業を始める場合、従来の担い手の支援策では生産の拡大等の要件を満たすことが困難で、事業に取り組めないことが多いため、農業者が段階的に発展するための支援策が求められていた。