現在の位置: 予算編成過程の公開 の 平成25年度予算 の 生活環境部の湖山池の浄化対策推進事業
平成25年度
9月補正予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:衛生費 項:環境衛生費 目:環境保全費
事業名:

湖山池の浄化対策推進事業

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生活環境部 水・大気環境課 水環境保全室  

電話番号:0857-26-7197  E-mail:mizutaikikankyou@pref.tottori.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト(A+B) 従事人役
既査定額 0千円 0千円 0千円 0.0人
補正要求額 12,600千円 0千円 12,600千円 0.0人
12,600千円 0千円 12,600千円 0.0人

事業費

要求額:12,600千円    財源:単県   追加:12,600千円

事業内容

1 要求内容の概要

汽水湖事業に取組中の湖山池において、塩分と溶存酸素等の管理を適正におこなっていくため、2地点(高住沖、中央部)に自動昇降式水質計測システムを新たに設置し、特に鉛直方向の水質変化(塩化物イオン濃度、溶存酸素)をリアルタイムにて観測する。

2 背景・目的・必要性

○汽水化事業に取組中の湖山池において、水質モニタリングの更なる強化が必要であり、特に汽水湖の特徴である鉛直成分の水質モニタリングが重要となる。

    → 汽水湖の表層部と底層部の水質は非常に異なる。特に塩分濃度や溶存酸素濃度の差は顕著。本年7月9日には、著しい貧酸素化により湖山川で魚の大量斃死も発生したところ。

    ○この水質モニタリング結果が塩分と溶存酸素を適正に管理するための水門操作をする際に非常に重要なデータになる。
    → 湖山池の塩分濃度は、2,000〜5,000mg/Lの範囲(青島観測点にて)で管理することとしているが、その範囲で維持できていないのが現状。
    → 前述の魚の大量斃死は、池の底層部で拡大した貧酸素化が原因で発生したものと考えている。

    ○特に夏季は、海水の逆流により、塩分濃度が上昇するリスクが高く、塩分逆流の抑制水門閉鎖が水の流動を鈍化させ、貧酸素化を進行させるという懸念もあるところ。日々刻々と変化する池の水質をリアルタイムで観測し、それに応答したきめ細やかな水門操作で、塩分濃度の管理と貧酸素化の回避を行う。

    ○貧酸素化のリスクが高まる夏季の対応を見据えて、少なくとも次年度の当初(春)までに観測体制をきちんと確保しておくために、補正予算による事業着手が必要となる。

○測定機器設置位置など

■既設
 池口、青島に設置。 底部固定式で、底層部の水質のみ観測
○新設
 1)高住沖、2)湖心(又は堀越)に設置する計画。
 自動昇降装置を使うことにより、上層から下層までの全層(5c刻 み)の水質が観測可能。

3 現状

○塩化物イオン濃度、水温、溶存酸素の水質測定を池口、青島大橋にて実施中。(テレメータ化によるリアルタイム観測)
→ただし、底層部設置の固定センサーのため表層・中層部は観測できない。

○夏季の貧酸素化は、水深2.5m以下の層に発生することが多いが、これが日々刻々と変化する。
→ これまでの調査は、調査員が舟に乗り込み、手動で測定を行うもの。この方法では、刻々と変化する水質の瞬間値のデータしか得ることができず、リアルタイムでの数値把握はできない。

4 要求する内容

○リアルタイムで鉛直成分の水質をモニタリングできる 『自動昇降式水質計測システム』を導入する。


○設置箇所は、池内の2箇所を想定
1)エビ・シジミ等の底生生物種が比較的多く生息する高住沖(水深約3m)
2)湖心部(水深約3.5m)又は堀越(水深4.0m)

○計測システム概要は、次のとおり。
1)1つの水質センサーを自動昇降装置で定時刻に上下させ、深度別の水質測定を行う。
2)得られたデータを携帯電話回線等でWEBサーバに送信・蓄積し、さらにサーバ内でデータ処理を行う。
3)2)のデータ処理の結果をWEBサイトにて整理し、担当者他が閲覧・評価できるようにする。
4)これらはリアルタイムでデータを閲覧評価できるため、これを元にした水門操作等の対応が可能となる。

5 要求額

湖山池自動昇降式水質計測システム 12,600千円






これまでの取組と成果

これまでの取組状況


湖山池の塩分濃度は、2,000〜5,000mg/Lの範囲(青島観測点にて)で管理することとしているが、その範囲で維持できていないのが現状。塩分管理と貧酸素回避の両立を図るためたに試行錯誤してきたが、少雨等の気候条件の影響で高塩分となってしまった。

これまでの取組に対する評価


汽水湖化事業に取り組みながら、環境モニタリングの強化を図ってきたが、7月の貧酸素による魚斃死など想定外の変化等も出てきたところであり、これらの環境変化を今後も追跡し続けることが重要と考えている。

工程表との関連

関連する政策内容

三大湖沼の浄化と利活用の推進

関連する政策目標

○中海
・浄化:島根県、国土交通省(出雲河川事務所)と連携し、流動・底質調査を行い、汚濁機構の解明と効果的な対策を検討します。
・利活用:島根県と連携し、ラムサール条約登録湿地「中海・宍道湖」でのこどもを中心とする利活用策の更なる強化を図ります。また、海藻回収堆肥化の取組みのように、中海会議利活用WGのアイディアを具体化します。

○湖山池
・浄化:高塩分化による浄化効果、生態系への影響を継続的に観測し、広く県民に情報提供するとともに、必要な対策を検討します。
・利活用:鳥取市や湖山池プラザと連携を図り、セミナーや環境学習の機会を広く提供し、意識掲揚と利活用を進めます。

○東郷池
・浄化:H23策定したアクションプログラムにより、東郷池・未来創造会議や湯梨浜町イベントとの連携強化を図り、環境にやさしい農業の普及や3K(環境・健康・経験)プロジェクトで東郷池を訪れた方の顧客満足度等を調査し、わかりやすい新たな環境指標の策定を進めます。
・利活用:湯梨浜町と連携して、池離れが懸念されるこどもたちを中心とする湖岸学習の開催、町民全体への愛らぶ東郷池シンポジウムを開催等により、東郷池に触れる機会を提供します。





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既整理額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
追加要求額 12,600 0 0 0 0 0 0 0 12,600
保留・復活・追加 要求額 12,600 0 0 0 0 0 0 0 12,600
要求総額 12,600 0 0 0 0 0 0 0 12,600