RI施設(※注1、厚生病院の外来中央診療棟1階)に設置している放射線モニタリングシステム(※注2)のうち、中央監視装置が故障し、同施設の排気・排水等に係る連続した監視・記録ができなくなったため更新を行うもの。
なお、同装置は納入から12年以上(耐用年数:8年)が経過し、既に部品が製造されてなく在庫もないため、故障に対する応急復旧ができない状況であり、更新による対応しかできない。
また、上記装置の更新に伴い、同装置及び排水制御盤を「放射線科外来」から隣室(「放射線管理室」に変更予定)に移設する。
※注1 RI施設:RI(ラジオアイソトープ(ガンマ線を出す放射性同位元素))検査を行う施設。RI検査は、患者さんにラジオアイソトープ(ガンマ線を出す放射性同位元素)で標識した「放射性医薬品」を投与(静脈注射)し、しばらくして、投与された放射性医薬品が目的とする臓器や組織に集まったところを、ガンマ線を検出するガンマカメラで体外から撮影して、臓器の血流や機能(働き)の状態を映像にして調べる。(撮影時間:概ね20〜30分程度)
※注2 放射線モニタリングシステム:
排水・排気中の放射能濃度等を常時測定し、情報収集する装置。放射線を検出する各部検出部(排気モニタ、排水モニタ等)とそのデータを記録・表示する中央監視部(中央監視装置)により構成される。
(参考)故障中の排気・排水等の管理
中央監視装置の故障により、RI施設のエリアモニタ、排気モニタ及び排水モニタによる排気・排水等の常時監視ができないため、
排気については、排気モニタ、エリアモニタによる監視の代替として、サーベイメータ(測定器)を使用して中央放射線室長が1日1回測定して管理する。
排水については、排水処理設備内に貯留・管理しており、2年程度貯留する容量があるため同設備内で管理する。(直接施設外に排出しない。)