事業名:
県内三大湖沼〔中海・湖山池・東郷池〕の浄化対策推進事業
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生活環境部 水・大気環境課 水環境保全室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
非常勤職員 |
臨時的任用職員 |
25年度当初予算要求額 |
70,391千円 |
25,421千円 |
95,812千円 |
3.2人 |
0.0人 |
0.0人 |
24年度当初予算額 |
33,983千円 |
25,747千円 |
59,730千円 |
3.2人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:70,391千円 (前年度予算額 33,983千円) 財源:単県
事業内容
1 背景・目的
湖沼の浄化は、水質浄化策のみならず、流域の土地利用(田畑、果樹園)、森林整備等の面的な対策、事業場・生活排水等の点的な対策と併せて底質からの汚濁を軽減する湖内対策など総合的な取り組みが必要である。
三大湖沼の豊かな環境や恵みを次世代へ引き継ぐため、新たに設定(H22〜23)された中海会議、湖山池会議及び東郷湖未来創造会議等により、県民、地域団体及び行政が更なる連携を図り、水環境の改善に係る総合的な対策を講じる。
2 事業概要
湖沼浄化対策、賢明利用(ワイズユース)、モニタリング等を関係機関と連携し推進する。
【各湖沼の課題の整理】
区分 | 課題 | 対策 |
中海 | 汽水湖の複雑な汚濁メカニズムの解明
水質改善に向けた観測体制の強化(中海会議) | ◎窪地の影響把握調査
◎湧水の詳細調査 |
湖山 | 汽水湖化の取り組みと諸課題への対応(塩分管理、環境変動の追跡・評価) | 環境モニタリングの強化・継続
環境モニタリング委員会による検討・対応
ため池等の保全 |
東郷 | 水辺環境を生かした利活用の推進 | 水辺や水質浄化の意識醸成(未来創造会議) |
3 事業内容(主な浄化対策・賢明利用・モニタリング)
※◎:新規事業/○:継続
■中海 【島根県連携】
◎窪地の影響把握調査
◎湧水の詳細調査
○海藻刈りによる栄養塩循環システムモデル構築
○底質調査
■湖山池 【鳥取市連携】
○環境モニタリングの強化・継続、環境モニタリング委員会による
検討と対応
○湖山池会議を核とした各種取組(将来ビジョンと水質管理計画)
の推進と進捗管理
◎ため池保全事業
■東郷池【湯梨浜町連携】
○「愛らぶ東郷池」(夏、秋、冬編)の環境学習の推進
■三湖沼共通
○環境にやさしい農業の普及啓発(浅水代掻き等)
○みんなで守る湖沼の補助金事業(NPO、地域団体等)
4 要求金額
15,106千円 (浄化対策・賢明利用)
55,285千円 (モニタリング関連)
5 財源内訳
(1)浄化対策・賢明利用関連
(金額単位:千円)
区
分 | 新 | 事業内容 | 事業費 | 内訳 | 連携
機関 |
県 | ほか |
中 | | 海藻刈りによる栄養塩循環システムモデル構築事業 | 12,000 | 6,000 | 6,000 | 島根県 |
中 | | みんなで調べる中海流入河川調査 | 92 | 92 | | 島根県 |
中 | | 湖沼環境モニター | 203 | 203 | | 島根県 |
中 | 新 | 流出水対策地区における活動推進事業 | 300 | 300 | | 島根県 |
湖 | | 湖山池シンポジウムの開催 | 678 | 226 | 452 | 鳥取市 |
湖 | 新 | 環境教育・イベント事業の委託 | 817 | 817 | | |
湖 | | 面源系負荷浄化施設/ウェットランドの実証試験 | 1,350 | 1,350 | | |
湖 | 新 | ため池の保全事業 | 2,444 | 2,444 | | |
東 | | 環境イベント「愛らぶ東郷池」 | 678 | 678 | | 湯梨浜町 |
共通 | | みんなで守る湖沼の自然環境保全推進事業補助金 | 2,800 | 2,800 | | |
共通 | | 環境にやさしい農業の普及 | 196 | 196 | | |
| | 合計 | 21,558 | 15,106 | 6,452 | |
(金額単位:千円)
区
分 | 新 | 事業内容 | 事業費 | 内訳 | 連携
機関 |
県 | ほか |
中 | | 中海の底質調査 | 8,000 | 4,000 | 4,000 | 島根県 |
中 | 新 | 中海の窪地の影響把握調査 | 30,000 | 15,000 | 15,000 | 島根県 |
中 | 新 | 湧水の活用に向けた詳細調査 | 6,500 | 6,500 | | |
中 | | 加茂川の水質・負荷量調査 | 2,092 | 2,092 | | |
湖 | | 湖山池環境モニタリング委員会 | 261 | 174 | 87 | 鳥取市 |
湖 | 新 | 湖内DO連続観測&テレメータシステムの構築 | 8,003 | 8,003 | | |
湖 | | 水生植物群調査 | 2,541 | 1,694 | 847 | 鳥取市 |
湖 | | 底質調査 | 4,725 | 3,150 | 1,575 | 鳥取市 |
湖 | | 貝類・鳥類・昆虫類調査 | 6,027 | 4,018 | 2,009 | 鳥取市 |
湖 | 新 | 備品/多項目水質測定器 | 4,704 | 4,704 | | |
共通 | | 動物&植物プランクトン調査 | 5,710 | 4,950 | 760 | 鳥取市 |
- | | その他標準事務費 | 1,000 | 1,000 | | |
| | 合計 | 79,563 | 55,285 | 24,278 | |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
中海においては、湖沼水質保全特別措置法に基づく水質保全計画を、湖山池、東郷池においては、県の自主事業として水質管理計画を策定し、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであるが、依然として各々の水質(CODなど)は環境基準の達成には至っていない。
これまでの取組に対する評価
【現状評価】
三大湖沼いずれにおいても以下の区分に関する施策を総合的に展開しているが、各々で得られる施策効果がはっきりと目に見えてくるまでには長期の期間が必要となる。そのため、長期的な視点に立って地道に各種施策を展開・継続していくことが必要と考えられる。
■点源対策(家庭、事業場からの負荷)
■面源対策(農地、山林、市街地からの負荷)
■湖内対策(底質、植物プランクトン等の成長からの負荷)
■普及・啓発対策(住民への協力依頼、意識啓発)
■調査研究(湖沼の汚濁メカニズム解明、浄化方法に関する研究)
【今後取組むべき課題】
・点源負荷は、これまでの下水道等の整備事業により着実に減少しているが、引き続き継続的な事業実施が必要。
・面源負荷対策は、今まではそれほど施策が展開されていない感があるため今後各種対策を計画し、実施していく必要がある。
・湖内対策は、これまでも底泥浚渫、底泥覆砂事業等を実施してきているが、現在は生物の浄化作用を意識した「浅場造成」等に注目が寄せられている。そのため、これらの取組の拡大展開が重要となる。
・湖沼環境保全のためには、行政のみならず地域住民、関係者が連携して継続的に取り組むことが重要であるため、これまで以上の普及・啓発活動が必要である。
工程表との関連
関連する政策内容
三大湖沼の浄化と利活用の推進
関連する政策目標
○中海
・浄化:島根県、国土交通省(出雲河川事務所)と連携し、流動・底質調査を行い、汚濁機構の解明と効果的な対策を検討します。
・利活用:島根県と連携し、ラムサール条約登録湿地「中海・宍道湖」でのこどもを中心とする利活用策の更なる強化を図ります。また、海藻回収堆肥化の取組みのように、中海会議利活用WGのアイディアを具体化します。
○湖山池
・浄化:高塩分化による浄化効果、生態系への影響を継続的に観測し、広く県民に情報提供するとともに、必要な対策を検討します。
・利活用:鳥取市や湖山池プラザと連携を図り、セミナーや環境学習の機会を広く提供し、意識掲揚と利活用を進めます。
○東郷池
・浄化:H23策定したアクションプログラムにより、東郷池・未来創造会議や湯梨浜町イベントとの連携強化を図り、環境にやさしい農業の普及や3K(環境・健康・経験)プロジェクトで東郷池を訪れた方の顧客満足度等を調査し、わかりやすい新たな環境指標の策定を進めます。
・利活用:湯梨浜町と連携して、池離れが懸念されるこどもたちを中心とする湖岸学習の開催、町民全体への愛らぶ東郷池シンポジウムを開催等により、東郷池に触れる機会を提供します。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
33,983 |
2,054 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2,000 |
0 |
29,929 |
要求額 |
70,391 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2,300 |
0 |
68,091 |