平成24年度に策定した「鳥取県幼児教育振興プログラム」
に基づいた取組を推進する。
(1)県全体の幼児教育の質の向上
(2)小1プロブレムの解消
そのためには、幼児教育と小学校教育との接続が重要であり、 国が示していない幼保小連携カリキュラムを県が作成すること により、各地域における幼保小の滑らかな接続が期待できる。
<幼児教育の現状>
○市町村における幼稚園・保育所の指導体制が十分ではな い。
・幼児教育に関する政策プログラムの策定が進んでいない。
→策定済みは3市町村。(H24年5月現在)
・保育所指導を行う専任職員の配置が進んでいない。
→配置する市町村は7市町(H24年度)
・私立幼稚園の指導担当課が明確になっていない。
○園により保育内容や保育環境に差がある。
・保育者主導型の保育が多く、子どもの主体性が育ちにくい。
・保育者の意図や計画性が見えにくい保育がある。
・「環境の構成」に対する理解と実践が十分ではない。
・幼稚園教育要領や保育指針の改訂内容が意識されていない。
○園により、職員研修体制に差がある。
・園外研修に参加しにくい。
・園内研修体制や内容が十分ではない。
・研究保育を実施していない園がある。
○小1プロブレムへの対応が必要である。
・年長児の就学前になると、本来の遊びや生活を「接続」という 視点で充実させるのではなく、ひらがなの読み書きや適応のた めの指導が行われている。
・各園が小学校のカリキュラムとつなぐことの必要性を感じてい るが、どうすればよいのか漠然としていてわからない。
・小学校との連携は進んできたが、幼児児童の交流が中心であ り、教職員の相互理解は十分でなく、とくに、カリキュラムの接 続が課題である。
・小学校におけるスタートカリキュラムの作成が進んでいない。