事業概要
減災のためには、住民自らが災害の危険性を十分に認識し、日頃から防災意識を高めて、防災情報や現地状況などによる適切な避難判断と安全な避難行動が重要です。そのために、
(1)身近な施設を利用した洪水の危険性の再認識による防災意識の高揚
(2)既存の水位標示帯を利用した夜間の水位確認による現地状況の把握
(3)浸水した避難ルートの深さを確認しながらの安全な避難
のための見える化を行います。
背景・必要性
近年発生してた浸水被害は八東川が昭和54年10月台風20号、私都川では昭和62年10月台風19号であり、相当年月が経過していることなどから「自分の家は大丈夫だ」と誤った認識により、防災情報の取得が疎かとなり避難が遅れる可能性のある人がいます。
早めの避難のためには防災情報の取得に加え、河川水位などの現地状況の把握が重要となりますが、夜間はその確認が難しくまた危険な作業になります。
また、安全な避難のためには避難ルートとその手段の選定が重要ですが、浸水した場合その深さ確認は手探り状態であり、大変危険な状況にあります。
このため、日頃から防災意識を高めて防災情報の取得を行うとともに、適切に避難判断や安全な避難行動ができるようにすることが必要です。
事業内容
(1)想定浸水深の見える化
浸水想定図をHPなどで公表していますが、時間の経過とともに忘れてしまう方もおられます。住民自らが浸水の危険性を認識するため、自宅や避難ルートなどの浸水の危険性を想像しやすくするために、公民館や県道標識に想定されている浸水深を明示する。
・浸水深のマーキング・・県
・施設への標示・・・・・県、町
・住民周知・・・・・・・・・町、(県)
(2)夜間河川水位の見える化
夜間に河川水位の確認は難しく、危険を伴います。河川から離れた所から概ねの水位を懐中電灯でも安全に確認できるように、橋脚や護岸に設置されている水位標示帯に高輝度反射シールを貼付する。
(3)浸水状況の見える化
避難はより安全に行う必要があります。避難ルートが浸水している場合、その安全性(危険性)を確認できるように、浸水が想定されている県道等の照明柱等に浸水状況確認用のシールを貼付する。
経費
要求額 7,142千円
内訳
(1)想定浸水深見える化
C=2,394千円
公民館10箇所(測量費)
案内標識23本(測量及び標示費)
(2)夜間河川水位見える化
C=1,724千円(工事請負費)
10箇所
(3)浸水状況の見える化
C=3,024千円(測量及び標示費)
延長4.2km