1 目的
地域で活動するNPO等との協働によるアーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)事業の実施に取り組み、アートに関わる人材の育成とノウハウの蓄積を図るとともに、本県の豊かな自然環境と地域の人々の繋がりを活かし、アーティストが活動しやすい環境(アーティストリゾート)を創成する。
2 経緯
AIR事業の推進のためにはアーティストとの連携など独特なノウハウを有する人材が必要なことから、その育成を図る全県的な推進組織である「暮らしとアートとコノサキ計画」実行委員会(会長 中島諒人氏)を立ち上げ、実地にAIR事業を実施する中で人材育成に取り組んだ。
3 事業成果と課題
<事業成果>
・アーティストの創造的な活動、刺激を通じて、地域の様々な魅力の再発見に繋がっている。
・事業を通して推進組織の人材育成が図られており、実施主体と地域住民間の調整を行うことで事業が円滑に実施されている。
・AIR事業への興味も広がりつつあり、新たな実施者の参画も予定されている。
<課題>
AIR事業への関心は徐々に広がりつつあるが、まだ定着しているとは言いがたい状況であり、引き続き当事業の継続により、人材を育成し、AIR事業の充実を図る必要がある。
4 事業主体
(1)名称
「暮らしとアートとコノサキ計画」実行委員会
(2)実行委員会委員
NPO明倫NEXT100、こども未来ネットワーク、NPO鳥の劇場、大山町築き会、アートキャンプHIEZU・米子こども彫刻教室実行委員会(仮称)、森のようちえんまるたんぼう、米子市公会堂市民会議、鳥取大学
(3)事務局
NPO鳥の劇場内に設置
5 事業内容
(1) 推進組織の取り組みへの支援(経費:14,360千円)
○推進組織の運営
「暮らしとアートとコノサキ計画」実行委員会事務局
(運営費:4,360千円) |
・先進的な団体と芸術家滞在による創造活動に関心を持つ団体で組織化(ネットワーク化)
・事務局にサブマネージャーを配置し、実施主体を育成(ノウハウ等の蓄積・人材育成)
・取組成果を県民に伝えるフォーラムを実施(併せて県外へも情報発信)
|
○AIR事業の実施(経費:10,000千円)
実施主体 | 事業名
(事業費) | 内容 |
NPO明倫NEXT100
(倉吉市) | 明倫AIR2013 | ・古民家や旧小学校を活用した海外美術家滞在創作、作品展 |
こども未来ネットワーク
(倉吉市) | 鳥取発アートスタート作品県内ツアー | ・鳥取発のアートスタート作品の公演
・高齢者団体と未就学児を繋ぐワークショップ |
NPO鳥の劇場
(鳥取市) | 2013フィンランド人作家とのクリスマス舞台作品制作 | ・フィンランド人形作家の作品創作
・県内学校等でのワークショップ |
(新規)大山町築き会
(大山町) | アーティスト・イン・レジデンス in大山 | ・大山に関するアニメーション作品制作及び上映会
・地域住民を対象としたワークショップ |
(新規)アートキャンプ日吉津・米子こども彫刻教室実行委員会
(米子市) | アートキャンプ日吉津・米子こども彫刻教室 | ・こども彫刻教室の実施
・米子市の彫刻ロードを活用したワークショップ |
*実施主体への補助金の交付は3年を限度とする。
*補助限度額:10,000千円(定額補助)
(2) 県による事業評価(経費:369千円)
県内文化・まちづくり関係者による評価委員会 | ・「暮らしとアートとコノサキ計画」実行委員会事務局及び実施主体におけるノウハウの蓄積状況や人材の育成状況、地域課題解決への取り組み状況について評価を実施 |
(3) 県による新聞等を通じた政策広報