■近年、中山間地域においては、採算性の悪化から地域の商店の閉店・撤退が発生しており、自動車の運転のできない高齢者や身体的にバスの乗降にも支障をきたす高齢者は、日常の生活用品の買い物にも支障を来す状況が発生している。
■そのようななかで、移動販売車による販売の取組が県内各地域で行われるようになってきており、県としてもそのような取り組みを支援しているが、なお一層の過疎化・高齢化の進行が懸念されるなかで、顧客数の減少により移動販売の取組は、一定の限界を迎えることが予想される。
■一方では、インターネット販売や宅配による取組みも拡大しつつあるが、高齢者にとっては、移動販売車による買物は、消費行動としての満足度を感じながら、高齢者にとっては互いの健康を確認できる場として、地域における貴重なコミュニケーション・談話の場の一つともなっている。